あなたの股関節、大丈夫?「使いすぎ/使わなすぎ」両方キケン!青学駅伝チーム指導したトレーナーが教える簡単ケア
「人間は股関節から老いていく」
この事実、衝撃ですが思いあたるふしがあるはず。肌や髪はメイクでごまかせますが、股関節はどうにもなりません。
『すごい股関節 柔らかさ・なめらかさ・動かしやすさをつくる』(日経BP)は、健康や老化を股関節基準で考察した一冊。
著者はフィジカルトレーナーの第一人者、中野ジェームズ修一さんです。中野さんは多くのアスリートから支持を得て、2014年からは青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導も担当。
40歳を過ぎた頃から、体のどこかが痛い、という日が増えていませんか。あるいは体のバランスを崩して転倒したり、よろけたり、謎のアザをつくっていませんか。
それ、股関節に原因があるのかもしれません。
股関節は大腿骨と骨盤から構成されており、胴体と両足をつなぐ体の中でもっとも大きな関節のひとつ。
骨頭と寛骨臼の表面は軟骨と呼ばれる組織で覆われていて、これにより衝撃を吸収し、摩擦を減らしています。普段は気に留めませんが、日々、なめらかな動きができるのは、すべて股関節のおかげなのです。
駅の階段で昇り降り、混雑のためによろけて転倒、あわやの惨事。ずっと座りっぱなしで立ち上がったら、バランスを崩して転倒、まさか私が?
この状況、高齢者だけが対象ではありません。特に女性は「体の構造上、股関節に負担がかかりやすい」のです。
注目すべきは「股関節を運動による使いすぎ」「長時間同じ姿勢で過ごすことによる使わなさすぎ」両方とも、違和感や不具合が生じるということ。
逆にいえば、無理に運動しなくても、日常的に正しい動作やストレッチをしていれば、股関節のケアは叶うのです。
本書によると「股関節の寿命(耐久年数)は70~80年」。しかし股関節にトラブルを抱えている方は、50代~60代、30代にも大勢いるというのですから、これはもう股関節ケアは必須といってもいいでしょう。
その痛み、いつからですか?
よろけて転倒、高齢者だけの話ではない

写真はイメージです
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