あなたが今30代~40代だとしても、痛みもなく、よろける不安もなくても、来年は保証できません。そもそも正しい股関節の状態を知らない、という方が大半ですよね。本書から、イスを使ってチェックできる方法を簡潔にまとめてみました。
★股関節が機能不全になっていないかチェック
・アセスメント(屈曲・伸展)※3回続ける
• イスの前に立ち、片方の足を後ろに大きく引く。腰を落とし、前の脚の膝を90度に曲げ、すねは床に対して垂直にする。
• 一気に立ち上がり、後ろに引いていた脚をまっすぐ前に出す。
• イスの座面に前に出した脚をのせる。
この単純ともいえるスリーステップで何がわかるかといいますと、
• 両脚を適正な角度で前後に開脚できる柔軟性があるかどうか。
• 股関節が伸展した状態から力を出せるかどうか。
• 股関節がしっかり屈曲できるかどうか。
一見簡単そうですが、挑戦する時は念のため、周囲の障害物に注意しましょう。
・アセスメント(回旋)※3回続ける
1. イスの前に立ち、片方の足を後ろに大きく引く。腰を落とし、前の脚の膝を90度に曲げ、すねは床に対して垂直にする。
2. 立ち上がりつつ、脚を付け根から回す。この時、体幹を意識する。
両方とも計3回ずつ、私もやってみました。ともになんとかクリアしましたが、右と左で難易度が変わったのです。これは日常生活でしみこんだ体の癖のせいでしょう。
また、体調によっても微妙にばらつきが生じる可能性もあります。「股関節の状態が悪くなるのは誰にでも起こりうる」と本書でも指摘しています。紹介したふたつのアセスメントを、股関節のコンディションのバロメーターとして、活用してはいかがでしょうか。
筋トレやストレッチ、ボディメイクのメソッドは年々アップデートし、フィールドも広がっています。とはいえ長く続かないのは、基本を無視して流行の華やかさに惑わされているからかもしれません。基本はメソッドそのものではなく、ひとりひとり個性を持った自身の体のはず。
骨格や筋肉の成り立ち、体の要である股関節を理解し、整えることからはじめてみませんか。股関節から体のバランスを無理なく保てば、日常的な動作で自然とボディメイクも叶うかもしれません。
理論的な見地から語られている本書は、まさに股関節辞典。あなたの健康と美容の知識が底上げされること間違いなしですよ。
<文/森美樹>
森美樹
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『
主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『
母親病』(新潮社)、『
神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。
X:@morimikixxx