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“SNSの駆け込み寺”で人気を集めた有名Xアカウント凍結!「風俗に誘導する業者」「実は男性」正体と功罪めぐってネット真っ二つ

X(旧Twitter)で「パキちゃん」という名前でXのフォロワーが30万人ほどいたアカウントがあります。Xを使っている人なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。 2月24日までに、突如としてこの「パキちゃん」アカウントが凍結され、X内では今なお話題になっています。 パキちゃん凍結

SNSの駆け込み寺としてバズった自称風俗嬢「パキちゃん」とは

「パキちゃん」とは本人の発信している情報によると、デリバリーヘルスとソープランドで働いている風俗嬢。風俗だけでなくパパ活、下着販売、メールレディなど性を切り売りする方法で生計を立てていることも綴っていました。語尾に「ゆ」や涙ぐんでいる独特の顔文字を使うことが特徴です。 風俗や水商売など“夜職”に従事していたり恋愛や性の悩みを抱えていたりする女性の相談に乗り、たびたびバズっていた「パキちゃん」。自身についても家庭環境の悪さや自殺未遂などをほのめかしており、同じような境遇にいる女性たちから共感も得ていました。 特筆すべきなのは、「パキちゃん」の質問箱に匿名で寄せられたユーザーからの質問や悩みに「パキちゃん」自身が回答するだけでなく、他のユーザーも反応してその悩みを救ってあげようというムーブメントになっていたこと。 夜職に従事する女性だけでなく、家庭内虐待やDV、うつ病、整形、妊娠、子育て、経済不安などさまざまな悩みや質問が投稿され、X上で専門職だとするユーザーが、行政や医療機関などのしかるべき相談窓口や手続きなど具体的な解決方法を提示してくれる流れも起きていました。 中には中高生からも質問が寄せられるなど、知識が乏しく、誰にも頼れない困難な状況に陥っている女性たちが気軽に相談できるSNSの駆け込み寺的な存在となっていた様子も。 また「パキちゃん」自身は、特に独身女性と不倫する既婚者男性や、未成年の女の子をグルーミングする成人男性、年の差結婚、毒親などに対して、厳しくバッシングしていたポストも散見されていました。

性産業のリスク発信する一方、風俗に誘導する業者説も

ひんぱんにポストがバズることで注目され、影響力も大きくなっていた「パキちゃん」ですが、その正体は謎に包まれたまま。 パパ活アプリやマッチングアプリ、チャットレディアプリなどに誘導するようなポストも多かったことから、「女衒のような業者ではないか」、「女性の性搾取を助長させている男性の可能性」などさまざまな憶測も寄せられています。
パキちゃん

(画像:パキちゃんX投稿より。現在は凍結)

一方で夜職だけでなく、法律や医療、恋愛、性などに関する知識も豊富で女性たちの悩みに寄り添っていた「パキちゃん」。 「たとえ正体が男でも業者でもパキちゃんのポストで救われたから残念」、「相談者が行政や医療、職に繋がる場となっていたパキちゃんのような存在は現代に必要」という擁護派も一定数いるようです。 「パキちゃん」は自身がアングラな手段でたくさんのお金を稼いでいることを発信しつつも、パパ活や夜職のリスクについて注意喚起していたことも事実です。 あくまで自己責任でリスクを承知の上で、それでもどこにも頼れず生きていく術がなければそういった手段でお金を稼ぐこともできるという提示の仕方をしていたことから「セーフティネットとして機能していた」という見方もあります。
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「パキちゃん自身がグルーミングしていた」批判も
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