Fashion
Love

結婚相談所の勧める服装が「絶望的にダサい」残念な理由。“女子力”を求めることの危うさ

こんにちは。これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。 「婚活してるのにうまくいかない」という相談者の方にプロフィール写真を見せていただくと、もっさりしていることが実に多いのです。地味すぎて生活感がある服装だったり、数年前に流行ったような服装だったり。自分でそうした服を選んでいるケースもあれば、「結婚相談所からこういう服を指定されたんです」と聞くこともあります。
結婚相談所はなぜダサい服を勧めるのか

普通に考えたらダサい服装が、なぜ結婚相談所では推奨されるのでしょうか(撮影協力:とら婚/以下同じ)

なぜ結婚相談所で“婚活のプロ”がアドバイスしていながら、このようなことが起こるのでしょうか。イメージコンサルタントであり、マッチングサービスで婚活プランナーもやっている友井ひろこさんにもお話を聞きながら、分析したいと思います。 【関連記事】⇒女性の「残念すぎるデート服」図鑑。平成ではテッパンだったのに…“今はアウト”な服装は<2025年最新版>

結婚相談所は服装・外見のアドバイスをほぼしない

大前提として、結婚相談所ではほぼ服装のアドバイスをしません。Tシャツやパーカーのような生活感がありすぎる服の人に対してならアドバイスしますが、外見偏差値30~40ぐらいの方を偏差値48に上げるアドバイスであって、似合う服やファッションのトレンドを加味してふさわしい服をおすすめできるアドバイザーは稀有(けう)なのです。 容姿の指摘というのは、会員が傷つきやる気をなくすかもしれませんし、クレームになるリスクもあります。 「婚活の服、男性ウケする服というと、ひらひら広がるフレアスカート、花柄、アンサンブルニット、シフォン素材のブラウス、パステルカラー、リボンモチーフなどを思い浮かべる方がいらっしゃるかもしれません。これらは2000年代、ファッション雑誌『CanCam』などによく掲載されていたいわゆる『モテコーデ』です」(友井ひろこさん、以下「」内同じ) ユーキャン新語・流行語大賞では2008年に「婚活」が、2009年には「女子力」「婚活」がノミネートされています。 あの時代に流行った服が「モテコーデ」「婚活コーデ」のイメージにつながり、年配の仲人の中にはいまだにこれらの服が「モテる」と思ってアドバイスしているケースも少なくありません。

「昔のモテ服」に寄ってくるのは、コミュ力に乏しいダサい男性

2000年代の恋愛テクニックには「ちょいダサい方が男ウケする」というものがありました。男性は女性のファッションの流行は分からない、という前提に基づいています。 ただし、今は男性もかなりオシャレになりました。ジャンパースカートなど「トレンドアイテムだけど男ウケはよくないもの」も一部あるものの、決してダサい方がモテるわけではなく「オシャレな女性の方がモテる」に時代は変わってきたと思います。 ダサいふんわり婚活服令和のちょいダサい女性に寄ってくるのは基本的に、コミュ力に乏しいダサい男性です。しかしこうした男性はマジョリティでもあります。ちなみに、複数の男性から計約1億5500万円を巻きあげた「頂き女子りりちゃん」は、頂き女子指南の中で「黒髪、薄メイク、白っぽい色の服を着て金がかからないちょいダサ清楚風コーデ」を推奨していました。 世の中に「これが流行っているよ」という情報は山ほどあっても、「これはもうダサいよ」という情報は多くありません。意識して定期的にアップデートしていかないと、今は通用しない古いモテ情報を信じて失敗するかもしれませんね。 【関連記事】⇒昔の“エビちゃんOL”服で婚活する37歳。「変わらない」ことの危うさ/私が結婚できないワケBEST5
次のページ 
「これを着ればOK」というアイテムは存在しない?
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ