人間誰だって食べ物の好き嫌いの一つや二つはあるものですが、料理教室の食材に文句をつけられるのは困りもの。マンツーマンでのレッスンならまだしも、大人数で一人だけを特別扱いするわけにはいきませんよね。

「もちろんアレルギーなんかは、事前に申し出があればその人の分だけ別の食材を用意することはできます。どうしても食べられないという方にもある程度の配慮はしてるんですよ。ただ、全生徒の好き嫌いをすべて聞いていたら、教室が成り立たないことも考えて欲しいですね。
一番困るのはアレもダメ、コレもダメとこちらが考えたレシピ全てを否定してくる人。『野菜嫌いなんで、野菜なしで。魚も生魚はNGで、炭水化物抜きのダイエットもしてます。お肉は牛しか食べません』なんて生徒には、さすがに応えられませんでした」
もう大人なんだから、嫌いな食べ物との折り合いは、自分でつけて欲しいところですね。
そのほか、ネイルが伸びていて爪の裏にゴミが溜まってる人や、香水をつけすぎて食材に匂いが混ざってしまう人など、衛生面が心配でNGになってしまう女性もいるようです。つまり、美味しい料理を作るためには、細かい気配りや優しさも必要ということ。気を付けていきたいものですね。
―シリーズこんな客は嫌われる【3】―
<TEXT/もちづき千代子>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:
@kyan__tama