ペットから子供の受験先までマネする社宅の隣人一家…
ほっと一息落ち着けるはずの我が家が、隣人のせいでストレスを感じるとなると、もうそこは地獄です。一家全員が地味にストレスを感じた経験をしたという、埼玉県にある某企業の社宅マンションで起きたお話を紹介します。

「子どもの頃、父が単身赴任で先に埼玉の社宅に住んでいたんです。その後、母と私と弟で追っかけて。母も私もあまり周りを気にせず仲良くするタイプ…だと思っていたんで、最初こそは気にならなかったんですけど…」とアラサーOLのAさんは語る。
「引っ越してから、近所のスーパーで、よく母が知らない人(おそらく社宅の人)に、『そのスカーフ素敵ね~』とか『その髪型、どこでやってるの?』とか、あいさつ程度に話しかけられることがあって」とAさん。
特に不思議なことと思わずに過ごしていたところ、いつものように羽毛ふとんを干していたら、翌週に、明らかにもっと高級そうな羽毛ふとんを隣人が干していたことが始まりだった。
「絶対、対抗意識だと思うんですよ。社宅内でもお隣の家は私たちと同じ家族構成で。でも、私の父は役職についていたし、後からその家族が引っ越してきたので負けたくないという気持ちはあったんだと思います。前の週までフツーのふとんでしたし(笑)」と振り返ります。
そのうち、Aさんの弟が自転車を買うと隣人の息子はもっとハイスペックな自転車を買い、Aさんがピアノを習っていたため、隣の1学年下の長女もマネして習い事に通わせたり、ハムスターを飼いはじめるとやはり同じように、ちょっといいケージで飼い始めたとのこと。
髪型・ファッションやスーパーでの買い物など、細かいことを挙げればきりがないそうです。もう、戦う気がないのに団体戦に巻き込まれた感じですよね。
「私が入学した進学校に1年後に娘さんが受験すると聞いたときは、さすがに10代でしたけど引きましたね(笑)」とAさん。
隣人の娘は残念な結果だったそうですが、もし受かっていた場合には、父親の社内情報に加えて、娘の学校内での情報と何もかもが隣人の奥さんの手に渡ってしまってよりストレスが重なっていたことでしょう。

最初の対抗意識の現れは羽毛ふとんのマネだった
自転車、習い事、ペット…次々とマネをする隣人一家
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