
写真はイメージです
「社宅って案外見られているんですよね。特に玄関周りやベランダ、ポストやゴミ…」
Aさん一家の災難は、何でもマネしてくるお隣さんだけでは済まなかったそうです。
Aさんは、ベランダでの惨劇を話してくれました。「うちの母がベランダで家庭菜園や植木でお花を育てていて、それが『素敵ね~』って流行ったりしていて。もちろん、隣も真似しはじめたんですけど(笑)。
でも、これは下の階の人ですが、ベランダに生ゴミや植木に腐った果物とかを肥料のつもりか置いていたんです。本人らは同じようなベランダ菜園って言ってましたけど。カラスがよく来るようになって、屋上に巣を作りはじめて…」
Aさんの部屋は最上階。完全にカラスの通り道になり、部屋をのぞかれることもしばしばあったとか。
「天気がいい日に飼っていた小鳥をベランダでひなたぼっこさせていたんです。夕方に中に入れようと思っていて、帰ってきたら…」その先は聞きたくないが、カラスに襲われた無惨な小鳥たちの残骸がベランダに広がっていたといいます。

「弟が泣きながら片付けて、私も泣きながら血の付いた洗濯物を手洗いしたのを覚えてます」とAさん。
Aさん一家は、その後マイホームを購入したため、この社宅は数年で出て、今では穏やかに暮らしているそうです。
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シリーズご近所トラブル・変な隣人 vol.3―
<TEXT/タケダマコ>