「学生の卒業旅行」が様変わり!急増している“意外な行き先”と“驚きの予算”とは
新卒から18年半、テレビ朝日のアナウンサーとして、報道、スポーツ、バラエティなど多岐にわたる番組を担当してきた大木優紀さん(45歳)。
40歳を超えてから、スタートアップ企業「令和トラベル」に転職。現在は旅行アプリ「NEWT(ニュート)」の広報を担当。さらに2025年10月には、ハワイ子会社「ALOHA7, Inc.」のCEOに就任し、家族とともにハワイへ移住。新たなステージで活躍の場を広げています。
第37回は、旅行会社勤務の大木さんが「NEWT」の最新調査をもとに、学生たちの卒業旅行事情を解説します。(以下、大木さんの寄稿)
【過去記事】⇒連載「大木優紀の旅の恥はかき捨てて」を読む
【Voicyで聴く】⇒音声版「大木優紀の旅の恥はかき捨てて」
3月に入り、いよいよ卒業シーズン。この春、旅立ちを迎える人もいるのではないでしょうか。
みなさんは、卒業旅行といえばどこを思い出しますか?
小学校・中学校・高校には修学旅行の記憶がありますが、大学の卒業旅行はまた少し特別。社会に出る直前、自分でアルバイトしてお金を貯めたり、親に“出世払い”を約束して援助してもらったりしながら、友人たちと計画したあの旅は、今も鮮明に覚えている人も多いはずです。
ここ数年は円安や物価高の影響もあり、卒業旅行といえば「安・近・短」。
つまり、安くて、近くて、短期間で行ける旅が主流でした。国内旅行に加え、韓国や台湾といった近場の海外が定番に。さらに、物価の安さを背景にベトナムやタイなども人気を集めていました。
ところが2026年、旅行アプリ「NEWT」が卒業旅行シーズンに向けて実施した学生(高校生・大学生・専門学生)対象の最新調査によると、その流れに変化が起きていることがわかりました。
いま、学生たちはどこへ向かっているのか――。今回は、最新データをもとに“今どき卒業旅行”のリアルを深掘りします。
【参考記事】⇒2026年2月26日公開「ヨーロッパ旅行」に関する調査リポートを公開 ~6割超の学生が予算「35万円以上」を覚悟。「現地での体験」を重視した「メリハリ消費」が主流に~
今回の調査でもっとも驚かされたのは、ヨーロッパ旅行を計画している学生が急増しているという点でした。前年比はなんと2.4倍。ヨーロッパといえば、円安に加えて現地の物価も高い。金銭的ハードルは決して低くありません。
実際に予算を聞いたところ、6割以上が「35万円以上」を想定。さらに「50万円以上」と回答した学生も2割を超えていました。
学生時代の50万円といえば、決して小さな金額ではありません。実際にどうやってお金を用意したかというと、大部分は「親の援助」ではありませんでした。
実に73%が「アルバイトや貯金など、自力で準備した」と回答。7割以上が自分で稼ぎ、自分で貯め、自分で行くと決めているのです。
今の学生たちは、ただ“旅行費用を払う”のではありません。それを「投資」と捉えている節があるのです。大学に通いながら、夜や週末にアルバイトを入れ、遊びや飲み会、欲しいものを少しずつ我慢する。その積み重ねが、卒業旅行という形になる。
かつては、親に援助してもらったり、余ったお金でなんとなく行くという、どこか受動的な側面もあったかもしれません。けれど今は違います。
「この旅にはこれだけ必要。ならば、今月はこのシフトを増やそう」
そんなふうに逆算しながらセルフマネジメントをしている姿が、データから浮かび上がってきました。
旅行に出発する前から、すでに自立のプロセスは始まっている。高いから無理、と諦めるのではなく、高い壁の先にある価値を見据えて行動する。この“自己投資マインド”こそが、2026年の若者たちの強さなのかもしれません。
今の若者にとってヨーロッパ旅行とはただの観光地巡りではない。自分で資金を作って、スマホやネットで自分で旅を探していく。いわば人生初の大きなプロジェクト完遂。
その達成感があるからこそ、現地にたどり着いたときしっかり吸収しようと思うし、35万円以上の価値となってくると考えるようなんです。
卒業旅行シーズンの到来と若者のリアルな旅行事情
ヨーロッパ旅行への急激な関心の高まり
今回の調査でもっとも驚かされたのは、ヨーロッパ旅行を計画している学生が急増しているという点でした。前年比はなんと2.4倍。ヨーロッパといえば、円安に加えて現地の物価も高い。金銭的ハードルは決して低くありません。
実際に予算を聞いたところ、6割以上が「35万円以上」を想定。さらに「50万円以上」と回答した学生も2割を超えていました。
学生時代の50万円といえば、決して小さな金額ではありません。実際にどうやってお金を用意したかというと、大部分は「親の援助」ではありませんでした。
実に73%が「アルバイトや貯金など、自力で準備した」と回答。7割以上が自分で稼ぎ、自分で貯め、自分で行くと決めているのです。
今の学生たちは、ただ“旅行費用を払う”のではありません。それを「投資」と捉えている節があるのです。大学に通いながら、夜や週末にアルバイトを入れ、遊びや飲み会、欲しいものを少しずつ我慢する。その積み重ねが、卒業旅行という形になる。
かつては、親に援助してもらったり、余ったお金でなんとなく行くという、どこか受動的な側面もあったかもしれません。けれど今は違います。
「この旅にはこれだけ必要。ならば、今月はこのシフトを増やそう」
そんなふうに逆算しながらセルフマネジメントをしている姿が、データから浮かび上がってきました。
旅行に出発する前から、すでに自立のプロセスは始まっている。高いから無理、と諦めるのではなく、高い壁の先にある価値を見据えて行動する。この“自己投資マインド”こそが、2026年の若者たちの強さなのかもしれません。
今の若者にとってヨーロッパ旅行とはただの観光地巡りではない。自分で資金を作って、スマホやネットで自分で旅を探していく。いわば人生初の大きなプロジェクト完遂。
その達成感があるからこそ、現地にたどり着いたときしっかり吸収しようと思うし、35万円以上の価値となってくると考えるようなんです。
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