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片付けられない、遅刻、忘れ物…“女性のADHD”の症状かも

 今、注目されている「発達障害」。今までメディアにあまり取り上げられませんでしたが、今年に入ってからNHKをはじめ、民放のワイドショーでも頻繁に取り上げられるようになっています。

見逃されがちな、女性のADHD



 発達障害は「子どもが発達していく過程のどこかに問題が生じてくること」を指していましたが、現在では「大人の発達障害」もメディアで取り上げられるようになりました。

発達障害

写真はイメージです

 発達障害にはいくつかの種類がありますが、「自閉症スペクトラム」(ASD)、「注意欠如・多動性障害」(ADHD)、「学習障害」(LD)と大きく分けて3つに分けることができます。

 一般的に、発達障害は女性よりも男性に多いと言われてきました。今回取り上げる「女性のADHD」についても、近年、成人になってから診断される女性が多くなっていると、小児神経精神科医の宮尾益知医師は話しています。

「長年診察を行なってきて、女性の当事者は決して少なくないと感じています。ADHDは男性に多く、女性より3~5倍多いと言われることが多いのですが、女性にも多くいらっしゃって、男性とは行動様式が少し違うので、見過ごされているというのが現状なのです」

 厚生労働省の発表では、ADHDに関しては学童期の子どもには3~7%存在し、男性は女性より数倍多いとのことです。

宮尾先生

宮尾先生。 国立成育医療研究センターこころの診療部医長経て 2014年どんぐり発達クリニックを開院

片付けられないせいで夫と怒鳴り合いに



 成人してから「発達障害」の一つである「注意欠如・多動性障害」(ADHD)と診断されたAさん(50代)のケースです。

「断捨離をしなければと思い、本を読んでみました。理解していざ始めようとすると、どこからどうしたらいいのかわからないのです。

 片づけられないのですから、当然夫婦仲も悪くなりますよね。息子もかわいそうなんですが、夫婦の喧嘩が絶えないんです。もう怒鳴り合いです。

 そんな状況ですから、息子の友達も家に一度も上げたことがないし、呼んだこともないんです」

片づけられない

写真はイメージです

 確かにAさん宅に取材に伺ってみると、家の中は整理整頓されているとは言えない状態でした。廊下は踏場がないほどの物があふれ、掃除もできないようで、正直、においも気になりました。

 Aさんは「これでも慌てて片付けたんですけれど」と、申し訳なさそうに話してくれました。

時間が守れない、忘れ物ばかり…



 程度の差はあるものの、こういった状況に悩んでいる女性は多いのです。

 男の子の場合は子どもの頃に「忘れ物が極端に多い」「授業中に席を立つ」「他の子どもの邪魔をする」など、ADHDの特徴が幅広くみられるため、教師などに気づかれやすいのです。しかし、女の子の場合は「忘れ物が極端に多い」など、ADHDの特徴が部分的に見られる場合もありますが、男の子ほど目立たないため、気づかれにくいのです。

 Aさんの場合は、就職してからその症状が顕著に現れ、診断名がついたのは数年前とのことでした。

遅刻「仕事している時は、時間を守れない、締め切りを守れない、仕事に必要なものを忘れる、段取りが下手、これらのミスが重なり、あらゆることが困り事でした。職場にも居づらくなって、結局退職することになったのです」(Aさん)

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女性のADHDに目立つ特徴とは

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