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“高橋一生のハダカ”だけじゃない、篠原涼子『民衆の敵』は面白くなる!

 初回の9.0%から7.1%と視聴率が降下し、スポーツ紙や他のドラマレビューなどでも取り上げられている篠原涼子主演のドラマ『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ系、月曜9時)。
民衆の敵

※画像は公式サイトより

 ですが、むしろここからがスタートであり、面白くなってくると言えるでしょう。

高橋一生の上半身裸ショットが眼福~

 平凡な主婦・佐藤智子(篠原)がオペーレーターの仕事を失い、年収950万円に惹かれて市議会議員に立候補したところ、出産で閑職に追われた新聞記者・和美(石田ゆり子)らの協力を得てなんと当選。  しかし、いざ飛び込んで見たものの、そこには根回しや接待が横行し、さらには市議会のドンとして恐れられる犬崎(古田新太)をはじめとする魑魅魍魎がウヨウヨ。そんな忖度(そんたく)だらけの政治の世界を、空気を読まずに主婦目線で突き進んでいく、というのが大まかなストーリーです。  政治をテーマにしたドラマといえば、『ジュニア・愛の関係』(’92年)、『総理と呼ばないで』(’97年)、『レッツゴー! 永田町』(’01年)、『クニミツの政』(’03年)、『CHANGE!』(’08年)『民王』(’15年)など、これまでにも多く作られてきました。女性が主人公の政治ドラマは『恋するトップレディ』(’02年)で市長となった中谷美紀以来、久しぶりとなります。  アラサー女子的には、高橋一生と田中圭が出演しているところが高ポイント。特に代々続く政治一家のエリート議員・藤堂誠を演じる高橋に関しては1、2回目ともに上半身裸のショットを披露するサービスぶり。  さらに、政治活動のかたわら夜な夜なデリヘル嬢を呼ぶミステリアスな藤堂を巡って、ストーリー中盤か後半で大きな動きがあることは間違いありません。智子の行方とともに大きな軸となっていくでしょう。  ただ一点だけ難を言うとしたら、時折、出演者が視聴者のほうを向いてストーリーの流れや登場人物の心情を説明するメタ的な演出には「ちょっとついていけない……」と感じる人が多いかも。  政治に対してある程度の知識や考え方を持っている人ならともかく、物語に対する集中力が散漫になってしまうので、あまり多用しないほうが無難だと思います。
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「長いモノに巻かれろ、でいいの?」
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