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LGBTQって何?いまさら聞けないセクシュアリティ用語とオススメ映画3選

「セクシュアリティ」という言葉を聞いたことはありますか? 恋愛や性的な興味の対象を意味する「性的指向」や、自分自身がどのような性別だと思うのかを意味する「性自認」などを表す言葉で、現代社会において欠かせないキーワードの一つです。 レズビアンのカップル ジョニー・デップの娘リリー・ローズ・デップが数年前に「私はジェンダー・リクイディティ(流動的なセクシュアリティ)」と発言し話題になりましたが、現代はセクシュアリティが多様で複雑な時代。日本では「オカマ」や「オネエ」といった意味がはっきりしない言葉も使われますが、この機会にセクシュアリティ用語についておさらいをしてみませんか?

セクシュアリティの基本用語

 まずは、セクシュアリティに関する基本用語から。 ●セクシュアリティ・・・人の性のあり方の概念。生物学的な性別(セックス)、性自認、性的指向、性的嗜好など様々な要素が含まれます。 ●性自認/ジェンダー・アイデンティティ・・・生物学的な性別ではなく、自分で考える性別。心の性。 ●性的指向・・・どういう対象に性的欲求を感じるか、もしくは感じないことを意味します。ホモセクシュアル(同性に対してのみ性的欲求を感じる)、バイセクシュアル(男性&女性両方に性的欲求を感じる)、アセクシュアル(性的欲求を全く感じない)、ゲイ、レズビアンなどを指します。 ●ジェンダー・・・社会的に作られた男女の性別に対する観念。いわゆる“男らしさ”“女らしさ”といったものはジェンダーだと考えられます。

LGBTQの意味

レインボーフラッグ

6色のレインボーフラッグはセクシュアリティの多様性の象徴

 次は、セクシュアリティを表す用語。「LGBT」という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、Qまであることを知らない人も多いのでは? ●L・・・レズビアン。性自認が女性の人が、女性のみを恋愛や性愛の対象にすること。 ●G・・・ゲイ。性自認が男性の人が、男性のみを恋愛や性愛の対象にすること。しかし、レズビアンも「ゲイ」と名乗ることも。 ●B・・・バイセクシュアル。男性と女性両方を恋愛や性愛の対象にすること。 ●T・・・トランスジェンダー。自分の生物学的な性別に違和感を感じ、変えたいと思っている人たちのこと。手術によって身体的な性別(セックス)を変えたい人、社会的な性別役割(ジェンダー)を変えたい人、服装だけで性別を変えたい人、男性でも女性でもない性別に変えたい人……など様々なタイプがいます。最近では「トランス」と縮めて呼ぶ人も。  また、「性同一性障害」とトランスジェンダーが同じ意味だという人もいますが、そうではありません。「性同一性障害」は医学的な疾患名で、戸籍を変えたり性別適合手術を受けたりするときに使われることが多いのだとか。性のあり方であるセクシュアリティを病気として呼ぶ「性同一性障害」は、議論の的になることもあります。 ●Q・・・クィア/クエスチョニング。自分のセクシュアリティ(性自認や性的指向)がはっきりしない、もしくはカテゴライズできない人。クィア(Queer)はもともと“オカマ”などという侮蔑的な表現として使われていましたが、最近は“ストレート(ヘテロセクシュアリティ/異性愛)”の反対語として使用されることも。  ただし、第三者が使うと差別的に聞こえるときもあるので、あくまで自称に使ったほうがよいと言われています。  トランスジェンダーといっても、外見では判断できません。例えば、マツコ・デラックスは自書『デラックスじゃない』で、自分はトランスジェンダーではなく「女装癖のあるゲイ」だとしています。なぜなら、マツコは自分の“男性”に違和感を感じたことはなく、普段は男性の格好で過ごし、女装が好きで男性が恋愛対象なのだとか。
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 生まれ持った性別で人を判断する時代ではなくなりつつある現代。そんな社会の変化を反映する、これから公開されるトランスジェンダー映画を3本ピックアップしてみました!
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2018年春のトランスジェンダー映画3選
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