恋愛経験ゼロの43歳男性「婚活で女性と話すと頭が真っ白に…」
ここ数年、結婚しない男女が増えています。2015年の国勢調査では、50歳時点で一度も結婚したことのない「生涯未婚率」が、男性は23.37%、女性は14.06%でした。前回調査の2010年から、それぞれ3%以上もアップしています。
ただし、未婚であっても結婚願望を持っている人は多く、大手の私鉄会社に勤める戸田浩之さん(43歳・仮名)は、5年前に結婚相談所に登録。これまで30人近い女性とお見合いを重ねましたが、交際に至った相手は1人もいなかったといいます。
「実は、今まで女性とお付き合いしたことが一度もなく、最初はお見合い相手の女性ともまともに会話が続かない状況でした。最近は普通に話せるようになったとは思いますが、やっぱり緊張してしまって面白い話をしたり、上手く盛り上げることができなくて……」
また会いたいと伝えても断られてばかりだそうで、仮にデートまで発展しても1~2回で終わってしまうとか。《彼女いない歴=年齢》という恋愛経験のなさが婚活の大きな足かせになっているようです。
「高校は男子校、大学では柔道部に所属していて、女性とはまったく縁のない生活でした。鉄道会社に就職した後も線路など保守点検する保線部門で、職場には女性社員がほとんどいないんです。
私自身、積極的なタイプでもなかったので気がついたら30代後半になっていて、あわてて婚活を始めたものの成果がまったく出なくて。
以前は『早く結婚してほしい』、『孫の顔を見たい』としつこいくらいに言ってきた母親も今は何も言ってこない。きっともうあきらめているんでしょうね」
女性については、結婚歴を問わず、子持ちでもOK。年齢は自分+2歳を上限としており、容姿に対するこだわりも特になく、条件としてはかなりゆるいように思えます。
「最初はいろいろと条件を設けていましたが、それでは厳しいこと、むしろ自分が女性から選んでいただく立場にある現実を知ったので。
条件をなくしてから会ってくれる女性は増えましたが、やはり女性とのコミュニケーション能力が低すぎるあまり、次に発展しなくて。恋愛セミナーに通って、話し方を学んだりもしたのですが、いざ本番となると真っ白になってしまうんです」

男性ばかりの環境で、女性に免疫のないまま40代に

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