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夫のDVから抜け出すために…風俗で離婚資金を貯めた女性の現在は

 人生が上手くいかない時に「何もかもおしまいだ」と絶望してしまうかもしれません。ですが、たとえ厳しい状況であっても、なんとか自分で活路を切り開ける場合もあります。  夫からのDVに悩む日々から抜け出した女性の話を聞いてみました。
ジーンズの女性

写真はイメージです(以下同じ)

 A子さんは現在、自宅でマッサージ店を開いて、主に女性のお客さんに癒やしの場を提供しています。それと同時にソープ嬢でもあります。  この二足のわらじを履くようになったのは、彼女のドラマチックな人生にありました。

夫からセックスを強要され『いつも家にいろ』と命令

 A子さんは友人の経営するカフェでアルバイトをしていました。そこの常連だった15歳年上の男性に請われて結婚します。 「毎日店に来てくれて、好きだ、結婚してくれと言われました。好きなタイプじゃなかったけど『こんなに私のことを思ってくれるなら』と、結婚することにしたんです。  でも彼の実家で同居するようになると、DVが始まりました。体調が悪くて寝ているときも、無理矢理セックスさせられる。生活費は数万しかくれないのに仕事はさせてもらえなくて、『いつも家にいろ』と言われていました」 セックス強要 そんなA子さんは離婚を決意して家を出る決心をしたそうです。 「結婚して1年ほど経った頃だったと思います。仕事をしていなかったので、とにかく稼がなくちゃと、高額バイトを探していました。そこで声をかけられたのが、セクキャバのお仕事です」  セクキャバは、男性とお酒を飲みながら体を触らせてあげるサービス。普段、夫からセックスを強要されているA子さん、「それよりはずっとマシだ」と思ったそうです。

セクキャバの同僚に誘われて風俗業に

 そこで働くうちに、仲間から別の仕事を紹介されます。 「その子はソープでも働いていたんです。『こっちの方が割がいいよ』と誘われ、入店しました」 セックスワーカー 結婚前は風俗など考えもしなかったA子さん、その入り口を叩いた後は、転がるように深みにはまっていったようです。そうして半年ほどだった頃、お金も貯まって離婚したいと夫に切り出します。 「そもそも私が外に出ることを好まない夫です。夫が帰ってくる時間に家にいないと機嫌が悪かった。当時は週2、3日で夜働いていましたから、帰って来るなりレイプまがいのセックスも多かったですね。でもその頃にはもう感覚がマヒしていたかも。  お金も貯まったし『離婚したい』と言うと夫は激高して『俺の金で食ってるくせに』と怒鳴ったんです。それで頭にきて、『あたしはあんたより稼いでるよ、お前は肉便器を妻にしてるんだ!』と叫んでしまいました。浅はかだったとは思いますが、それで夫が私を見限れば、円満に別れられると思ったんですよね」

夫から訴えられて慰謝料200万円請求

DV夫 ところがこれで円満離婚どころか、風俗で働くことを不貞行為と取られ、夫から「名誉毀損」で訴えられてしまいます。 「慰謝料200万円請求されました。納得がいかなかったけれど、引き受けてくれる弁護士さんも見つからない。友達のツテを辿ってようやくお願いできる方が見つかり、裁判になりました」  その間にもA子さんはソープ嬢として働き、どんどんとテクニックを磨いていきます。 「もともと客商売やサービス業が好きだったんですよね。お客さんが喜んでくれると、ものすごく嬉しくて。『もっとこうしたらいいかな』『あんなサービスがあったらリピーター取れるかな』と考えるようになりました」
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女性向けマッサージも開業へ!
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