ディーン・フジオカ『モンテ・クリスト伯』はツッコミどころ満載。逆にハマるとネットで話題
6月を迎え、春クールのドラマも終盤に突入してますが、このタイミングであえてオススメしたいのが、ディーン・フジオカ主演『モンテ・クリスト伯 華麗なる復讐』(フジテレビ系、木曜夜10時~)です。
古典文学の名作、アレクサンドル・デュマの『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』を原作に、無実の罪で投獄され大切なものを失った男の壮絶な復讐劇を描いたこの作品。
「巌窟王」「復讐」というキーワードだけで敬遠してしまった人も多いと思いますが、実は見れば見るほど面白い、ドラマファンを刺激するポイントが満載のドラマなのです。
そのため、視聴率という結果以上に「ハマる」という声がTwitter上で多く聞かれます。
「このぶっ飛んだ超展開は、“浮世離れしたおディーン様”だからこそ成立する」
「昼ドラのようなドロドロサスペンス感におディーン様の色気がマッチしていて抜け出せない」
など「荒唐無稽すぎる」という否定的な意見というよりは、観てる側も超展開を楽しんでいるような「愛あるツッコミ」が多数派という印象です。
それでは、実際にどんな超展開が繰り広げられているのかをツッコミポイントとともに見てみましょう。
ストーリーは、小さな漁村で働いていた純朴な船員・柴門暖(ディーン・フジオカ)が、恋人の目黒すみれ(山本美月)との結婚式当日、テロリストとの関与を疑われて逮捕されるところから始まります。
異国に引き渡され、まるで地獄のような牢獄に閉じ込められた暖は心身ともに極限状態に追い込まれますが、そこで元大統領である老人・ファリア真海(田中泯)と出会い、自分が罠にかけられたことを悟ります。
現代日本なのに警察が民間人を連れ去り、人質として異国に送り込んでしまうという…のっけからの超展開です! しかも、異国の牢獄で死にそうな暖が、復讐に目覚めた途端に壁をよじのぼったり、袋に入れられて海に捨てられたのに脱出したりしてしまう超生命力を発揮し、人間離れしたキャラクターの魅力も爆発というか暴発。
そして、語学や歴史など、ファリアによって英才教育を叩き込まれた暖は14年後、なんとか生きて日本にたどり着きますが、最愛の母・恵(風吹ジュン)の死を知り、すっかり変わり果てた故郷を見てがく然とします。
そこで暖は「モンテ・クリスト・真海」を名乗り、ファリアの莫大な遺産を引き継ぎ、自分をハメた奴らに復讐を決意するのです。
ちなみに先週放送の第7話では、暖がテロリストと関係していると警察に通報し、彼がいなくなった後、すみれと結婚した南条幸男(大倉忠義)を自殺に追い込み、復讐を果たしました。
残すところは元同僚の神楽清(新井浩文)と、自己の野望のために暖を犠牲にしたすべての元凶ともいえる刑事・入間公平(高橋克典)の二人。復讐もいよいよ総仕上げの段階です。
その面白さをひも解いていくと、まず第一に挙げられるのが「複雑に絡み合う人間関係」。しかもかなり愛憎ドロドロ…。
「登場人物の関係性がわかりずらい」と早々に脱落した人は、ぜひ公式ホームページの相関図をスマホで見ながら、動画配信サービス・FOD(フジテレビオンデマンド)で復習しましょう。第1話を改めて見返すと、暖の復讐相手が勢ぞろいしている港のシーンが鳥肌モノです。
今すぐお手軽に知りたい方にはダイジェスト動画がYouTubeで公開中です。『モンテ・クリスト伯のすべてが分かる5分動画!最終章直前、一挙振り返りSP!第8話予告付き!』と、タイトル通り5分でサクッと知ることができますよ。
二つ目は「暖が仕掛ける復讐のエグさ」。近親相姦まで仕掛けます。
ファリアから譲り受けた圧倒的な財力(その額なんと459億ドル!)を駆使し、着々と復讐を遂げていく暖。
最終的には自分を陥れた奴らの幸せな日常を壊すことが目的ですが、入間の元愛人で現在は神楽の妻・留美(稲森いずみ)に近づき、彼女が22年前に捨てた入間との子ども・安藤完治(葉山奨之)と肉体関係を持たせるなど、なかなかのエグさです。
現代なのに…なぜか異国で拷問されまくる“おディーン様”
#モンテ・クリスト伯 人物紹介(2003年)
— 【公式】木10『モンテ・クリスト伯ー華麗なる復讐ー』第8話 6/7(木)よる10時放送 (@MONTE_CRISTO_cx) 2018年4月13日
入間 公平(いるま こうへい)
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<原作キャラ:ヴィルフォール>
警視庁公安部外事第三課参事官。将来を期待されるキレ者。ある手紙を巡って暖と出会うことになり、自らの中に棲む黒い心と過去と対峙することに…。#高橋克典 pic.twitter.com/VFxqif7g9J
「モンクリ」のぶっ飛んだ展開を楽しむ3つのポイント
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