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ディーン・フジオカ『モンテ・クリスト伯』はツッコミどころ満載。逆にハマるとネットで話題

 三つ目は「キャラの濃さがたまらない俳優陣」。濃厚を超える特濃レベルのキャラクターが際立っています。  ディーン様をはじめとするメインどころは言わずもがな、ほかにも伊武雅刀演じる入間の父・貞吉は、かつて「ジェットコースタードラマ」と呼ばれ大ヒットした吉田栄作主演のドラマ『もう誰も愛さない』(’91年)で彼が演じた王小龍を彷彿(ほうふつ)とさせる不気味さです。
 また、南条のマネージャーで実は真海の手下という江田愛梨を演じる桜井ユキ、邪悪なオーラが漂う入間の後妻・瑛理奈を演じる山口紗弥加も存在感を放っており、まだまだラストに向けキーパーソンになりそうな予感です。  さらに木下ほうか、山村紅葉というキャスティングも、ドラマと同じく一般人のリベンジエピソードを紹介する『痛快TVスカッとジャパン』を連想させ、思わずニヤっとさせられます。  このように、初見ではなかなか処理しきれない情報量の多さですが、それゆえにハマると作品の持つパワーに引き込まれ、逃れられません。
ディーン・フジオカ

(C)フジテレビ

 一見、荒唐無稽に思える展開も、ネットではむしろ好意的な声が多数。それもまさにディーン様の浮世離れした魅力のなせる技と言えるでしょう。  ゴールデンボンバーの歌広場淳さんも自身のツイッターで「ディーン様の画面支配力と説得力すごい!」と絶賛するほどです。

なぜか7話まで気づかれなかった正体ついに発覚!復讐はどうなる?

 なにより、この復讐劇の最大のポイントは「モンテ・クリスト・真海=柴門暖ということに誰も気づかない」ということ……でした。  彼をハメた連中含めて誰ひとりとして気づかないところが大きなツッコミポイントでしたが、ついに先日放送の第7話ですみれが真海に向かって「暖なんでしょ?」と言い、正体が発覚してしまいます。さすが元婚約者(遅いけど…)。他の連中の目は節穴なのかと思うしかないですね。  さらに、南条を死に追いやったことで、さすがに神楽と入間の警戒レベルも上がり、このまま殺されてたまるかと、必死の反撃をしてきそうな雰囲気。ラスト2話は一瞬たりとも目が離せない怒涛の展開が待っていることは間違いありません。
神楽と入間

神楽と入間(C)フジテレビ

 果たして暖は復讐を完遂できるのか? こうなると最終回(6月14日放送予定。21時からの2時間スペシャル!)がどうなるのか非常に気になりますが、いっそのこと原作を超越して突き抜けてもらいたいところ。  たとえばラスボスである入間役の高橋克典さんが『特命係長 只野仁』ばりにディーン様の前に上半身裸で立ちふさがり、いきなり激しいアクションシーンを繰り広げる……とか。  それとも復讐相手が心から反省し、第1話で暖がすみれにプロポーズしたフラッシュモブ(もちろんBGMはKANの『愛は勝つ』)で謝罪する……とか。
ディーン・フジオカ

(C)フジテレビ

 勝手なことばかり書きましたが、このドラマならそんな茶々も優しく受け止め、それを大きく上回るインパクトと感動を最後に見せてくれるでしょう。まだ間に合いますので、みなさんぜひともご鑑賞ください! ―注目!2018春ドラマ― <TEXT/中村裕一( Twitter:@Yuichitter)> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
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