最近は一人で海外旅行に出かける女子が増えています。女一人旅だと、いつも以上に用心して、ガイド付きツアーに申し込んだり、オプションで空港からの送迎サービスをつけることも多いはず。 　しかし、現地のガイドやドライバーがくせ者だった、という話も聞くので、高い危機管理意識を持つことが大切です。 　さゆりさん（仮名・28歳・事務職）は、23歳のときニューヨークに一人旅をしたことがあるそう。 「初めての海外一人旅だったので、大手の旅行会社に申し込みました。自由気ままに観光したかったので、終日フリープランにしたのですが、オプションで空港からホテルまでの送迎をつけることにしたのです」 　ジョン・F・ケネディ国際空港からホテルのあるマンハッタンまで、車で一時間ちょっとの距離。初めての海外一人旅で電車やバスを使うことに不安を感じて、旅行会社の送迎サービスをつけることにしたのだとか。 　送迎サービスは、同じ旅行会社を利用する観光客たちと乗り合いになるシャトルバスをイメージしていたさゆりさん。しかし、空港に迎えに来たドライバーが乗るように促してきたのは、普通の乗用車でした。 「実は、乗客は私一人だけだったのです。でも、ドライバーは現地に住む日本人のおじさんだったし、日本の旅行会社が手配した人だから安心だと思っていました」 　車内でドライバーはNYのおすすめスポットなどを教えてくれたり、最初は会話が弾んだそうです。 「ドライバーのおじさんは、NYのナイトクラブがおすすめだと言ってきたのですが、女一人でそういう場所に行くのは不安だったので、あまり夜は出歩かないつもりだと話したんですね」 　すると、ドライバーは「だったら、俺が案内してやるよ！」って言ってきたそう。 「正直、エッと思いました。初めての海外一人旅を思いっきり満喫したいのに、なぜこんなおじさんと二人で出かけなきゃいけないの…って」 　きっとドライバーも社交辞令で言っただけだろうと思って「いえ、結構です」と、やんわり断ったところ・・・ 「どうしてもダメ？ 普段だったら観光案内なんてしないけど、キミが可愛いから特別にサービスしてあげようと思ったのに。お金もとらないしさ。ね、行こうよ」 　ドライバーからしつこく誘われ、ゲンナリしてしまったさゆりさん。 「本当に結構です！」と、今度は強めに断りました。 　すると、今まで陽気だったドライバーの態度が急変！ 　ムスッと不機嫌になり、一言もしゃべらなくなってしまったそうです。 「空港からホテルまで一時間以上かかったので、後半の車内はとても気まずかったです…。とにかく早くホテルに着いてほしいって願っていました」 　無事にホテルに到着し、その後はNY一人旅をたっぷり満喫できたそうですが、送迎サービスがすっかりトラウマになってしまったのだとか。 「今は、空港からホテルまで送迎サービスを使わず、電車やバスを乗り継いで、自力でホテルまで行くようにしています！！」