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『まんぷく』の子役で注目、朝ドラ4本出演のエリート子役を知ってる?

 朝ドラに赤ちゃんが出てくるのは定番ですが、特に『まんぷく』の赤ちゃん、福子(安藤サクラ)と萬平(長谷川博己)の第一子・源ちゃんの可愛さは、SNSなどで大いに話題になってきました。

「源ちゃん」は天才赤ちゃん

 NHK大阪放送局ブログでも種明かしされているように、源ちゃんを演じる赤ちゃんは複数いたのですが、感心させられたのは、源ちゃんの堂々たるたたずまいと好奇心旺盛さです。  福子が電話をしていると、「おい、ちょっと貸してみろ」とばかりに手を伸ばしてきたり、口の中に手をつっこんでみたり。  もちろん、そうした「赤ちゃんの自然な仕草」が出るのは現役ママでもある安藤サクラの母性と、ハプニングにも動じない度胸と演技力あってのもの。  でも、源ちゃんの場合は、「話している人のほうを見る」のが特に印象的で福子と萬平の間に川の字で寝ているとき、しゃべっているほうに顔を向け、寝返りを打ちながらキョロキョロしていた姿は癒しであり、それ以上に天才ではないかと思いました。

源ちゃんを演じる11歳の「朝ドラエリート子役」

 それだけに、源ちゃんの成長した姿は気になるところでしたが、演じているのは「朝ドラエリート子役」二宮輝生くん(11歳)。 『ごちそうさん』のヒロイン・め以子の次男・西門活男役で、『マッサン』ヒロインの娘の同級生・ミツル役、『あさが来た』ヒロイン・あさの弟・久太郎役。おまけに、実姉は『カーネーション』ヒロイン・糸子の子ども時代+直子の子ども時代を演じた二宮星です。
 成長した源ちゃんは、おばあちゃん(松坂慶子)を驚かせるために「バケツ一杯にダンゴムシを集めたり」「黒豆と楊枝でムカデを作ったり」するいたずらっ子になっていました。  赤ちゃんの頃のキョロキョロ源ちゃんの面影が残っていて、周りの人の言動をよく観察していますし、好奇心旺盛でモノ作りが得意なところは父・萬平に似ていて、ヤンチャなところは実は「ぶしむす=私は武士の娘です!が口癖」のおばあちゃん似!?  ご飯をこぼしたり、お菓子を食べながらしゃべったりと、伸び伸び育てられてきた様子がよく伝わってきます。  ちなみに、一人一人のキャラが愛着もって丁寧に描かれている『まんぷく』の積み残しといえば、萬平の事業を支える社員・神部さん(瀬戸康史)の「大阪帝大出身」属性。
 ことあるごとに「大阪帝大を出てる」と言い、自信をのぞかせてきましたが、これまで神部さんがしたことで「大阪帝大ならでは」のことは、それほど見当たらないのです。  正しくわかりやすく「大阪帝大卒」が生かされたことといえば、香田家のタカちゃん(福子のめい)たちの家庭教師をしたこと。ダネイホン(萬平が開発・販売した栄養食品)作りに携わる大阪帝大の栄養学の先生を連れてきてくれたこと。これぐらいです。  と思ったら、タカちゃんと結婚してマスオさん状態になっていた神部さん。  第15週(1月5日~12日)では、金融業である信用組合の理事長になっている萬平が、「万能調理器」を作ろうとしている会社に入れ込み、大きな額を融資し、ひそかに手伝いまで始めますが、その手伝いとして神部さんが加わっていました。  畑違いの金融業をしている萬平の、もともとの発明家魂が「万能調理器」で刺激され、家を担保に入れてまで追加融資してしまうのです。  ようやく裕福になって穏やかな生活をしていた福子たちの生活が、脅かされる展開になってきましたが、その一方で、今度こそ神部くんの「大阪帝大卒」ならではの冴えた頭脳を見てみたいと期待してしまいます。 <文/田幸和歌子> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
田幸和歌子
ライター。特にドラマに詳しく、著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』など。Twitter:@takowakatendon
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