その肌あれ、柔軟剤のせいかも…本当に肌にやさしい洗剤類の選び方
「手荒れしない食器用洗剤ってあるの?」「99%の除菌、この残り1%って何?」等々、日常生活には小さな疑問がいっぱい。
『秒でわかる! 最強の家事』(ワニブックス刊)は、暮らしの安全性を解明する画期的な本。著者は、化学的な化粧品解析で多数の著書がある、かずのすけ氏です。
化粧品を選ぶ時は吟味するのに、家庭用日用品は特売品に限る、というのもおかしな話。実際、化粧品よりも接することが多いのが、「食器用洗剤」「消臭剤」「洗濯用洗剤」なのですから。では、どんな家庭用日用品が女性の肌にやさしいのでしょうか。
食器洗いで気になるのが手荒れ。手に優しいとうたっている食器用洗剤は数多ありますが、いったいどれが一番いいの?
「結論から言うと、手荒れしない洗剤というものは存在しません」と本書はまさかのダメ出しですが、ガッカリするのはちょっと待って。
「ただし、主成分の界面活性剤の種類によっては肌そのものへの刺激がマイルドになっている場合があります」。手肌にマイルドな界面活性剤とは「非イオン界面活性剤」。
ただし、「脱脂力自体はそれなりに強く、手肌への刺激はないのですが、皮膚表面の皮脂などのバリア成分を除去します」とのこと。手荒れしないと言い切れないのは、こういった理由からです。長時間使用せず、食器洗いはテキパキ終わらせましょう。
※かずのすけ氏オススメ食器用洗剤(本書より抜粋)
花王キュキュット ハンドマイルド(非イオン成分で肌刺激少なめ)
花王キュキュット(数種類の界面活性剤で肌刺激をマイルド化&洗浄力アップ)
「スプレーだけで丸洗い」のCMでおなじみ、衣類用消臭スプレーは今やどの家庭にも常備してありますが、なんでもかんでもスプレーしちゃって本当に大丈夫なのでしょうか。そもそも臭いって本当に消えているの?
本書による答えは「化学成分の力で臭いを抑えているだけで、汚れそのものが消えるわけではない」。しかも、消臭スプレーに使われているのは界面活性剤。食器用洗剤に使われているアレです。
さらに「界面活性剤やその他の成分はほとんど揮発しないため、繰り返しスプレーしていると成分がどんどん蓄積してしまう」とのこと。つまり、多かれ少なかれ私達も界面活性剤を吸い込んでしまっているのです。
そうは言っても、生活臭は気になりますよね。「衣類用消臭スプレーの主成分として使われる代表的な成分には『両性イオン界面活性剤』と『陽イオン界面活性剤』の2種類がある」と本書。
安全性の面で軍配が上がるのは『両性イオン界面活性剤』。こちらは「ベビーソープや食品添加物に使われるほど安全性の高い成分」。しかし「殺菌・抗菌効果はイマイチ」。用途によって使い分けは必須のようです。
※かずのすけ氏オススメ消臭スプレー(本書より抜粋)
花王リセッシュ 除菌EX香りが残らないタイプ(両性イオンと緑茶エキスで優しく消臭&除菌)

手に優しい洗剤って、ほんとに優しい?



衣類用消臭スプレーはどう選べばいい?


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