レオパレスに住んで後悔した人たち。「壁が薄くてオナラもできない」伝説は本当?
1300あまりの物件で施工不良が発覚し、1万人以上の入居者に転居を要請する事態となった「レオパレス21」。賃貸アパート大手の不祥事に激震が走っていますが、問題が発覚する前から入居者やオーナーとの間でトラブルが絶えなかったという噂も……。
そこで、レオパレスに住んでいたことのある「レオパレス経験者」に入居して後悔したことがあるか、生の声を聞いてみました。
「二度とレオパレスには住みたくない!」と断言するのがカオリさん(仮名・36歳・自営業)。ずいぶん前のことではありますが、大学進学をきっかけに上京、物件探しをしている最中にレオパレスを見つけたと言います。
「田舎を出る前に遠隔で家探しをしていたんですが、東京の物件のあまりの初期費用の高さに驚愕てしちゃって……。そんな時、母とレオパレスを見つけて、『安いじゃん!』とすぐに飛びつきました。
初期費用は安めの入会金と前家賃のみ。在学中にキャンパスを移る予定があったので、敷金・礼金ゼロで転居費用が抑えられるのも魅力的だったんです(※現在レオパレス物件からレオパレス物件への住み替えは、条件を満たせば礼金不要、家賃最大7日分不要などの特典が適用される)」
初期費用の安さに惹かれて入居したカオリさんでしたが、いざ入ってみると「ありえない!」と叫びたくなる出来事が。
「とにかく壁が薄い! ある日部屋でひとりで過ごしていたら、隣の部屋で宴会が始まりました。うるさいなあと思いながらもしばらく我慢していたら、部屋のチャイムを連打されて。ただ事じゃないとチェーンをかけながらドアを開けたら『うるさいんだよ! 今何時だと思ってるんだ!』と、知らないおっさんからいきなり怒鳴られたんです。
話を聞くとその人は、宴会をしているのとは反対側のお隣さんでした」
隣人の騒音のせいで、なんと自分の部屋を挟んだ反対隣の住人に怒鳴り込まれたというカオリさん。部屋の中に誰もいないことを示したら、おじさんは気まずそうに謝りながら帰っていったそうです。
「それに、設備の面でもかなりイマイチ。電気コンロはお湯を沸かそうと思ってもなかなか沸かないし、ガス代はプロパンで激高(※物件による)。ロフト付で天井の高い部屋につけられるカーテンのサイズが大きすぎて、特注するかレオパレスの扱っている数万円のものを購入するしかありません。全面カーペットのため、うっかり汚しでもしたら6万円もの修繕費を取られますし…」
くつろげる場所のはずなのに、これはかなり神経をすり減らしながら生活しなければいけなかったのでは……? 結局、カオリさんは2年間我慢した後、大学のキャンパス移動に伴い引越しを決めたそうです。ところが、ここでもトラブルが。
「いざ引っ越そうとしたら、予算内で住めるレオパレスの物件が全然ないんですよ! さんざん探して最終的に普通の賃貸に越すことになり、退去時の修繕費と家のクリーニング代で10万円強を支払いました。もちろん、敷金・礼金も新しくかかりましたよ。転居費用はそこまでかからないと思っていたのに……色々と確認不足で、考えが甘かったですね」
華の大学生活に泥を塗られる結果となったカオリさん。しかし、彼女だけではありません。大学時代、レオパレスの物件に住んでいたアヤノさん(仮名・31歳・主婦)も同じような経験をしたそう。
初期費用の安さにつられ入居して、激しく後悔
隣人の騒音のせいで、反対隣から怒鳴り込まれる

10万円強の退去費用に目が点
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