4月に体調を崩す人が続出。不調や過労をふせぐ食べ物の選び方って?
新年度を迎えた4月――新しいことが始まりそうなワクワクを感じつつも、体調に不安を抱える人も多いのではないでしょうか?
この時期ならではの寒暖差にだるさを覚えたり。人事異動などで職場環境が変わってそわそわしたり。しかも今年は、最大10日という超大型連休を控えていて仕事量も前年比マシマシの予感……。
なんとか、この4月を乗り切りたい! そこで、とうきょうスカイツリー駅前内科・金子俊之先生に取材。この時期に多い体の不調について伺いました。
「四季の豊かな日本って、実は住みづらいんです。季節の変わり目、気温や気圧の変化をダイレクトに感じてしまい、体調を崩される方は非常に多い。加えて、4月は大きな環境の変化も生じやすく、ストレスや疲れも不調の原因になります。
例えば、症状として多いのは胃腸炎ですね。冬場はウイルス性の胃腸炎が多いのですが、この時期になって増えるのが心因性の胃腸炎――過敏性腸症候群です。便秘や下痢が続いたり、食欲もわかないと訴える患者さんもいます」
先生によると「神経の細やかな方の体調不良は、腸に起因することがとても多い」そうで、原因としては、やっぱり環境の変化やストレスによる自律神経の乱れ。そして、不眠を訴える人も増えるそうです。
「不眠も自律神経の乱れからですね。また、アレルギー性気管支炎や長引く花粉症による諸症状で睡眠の質が落ちるといったこともあります。また、適度な疲れは眠りに誘ってくれますが、不適切な疲れは睡眠を妨げます。疲労がさまざまな症状のきっかけになることも多いんですよ」
4月の体調不良は頑張りすぎ、気負いすぎからくるのかもしれません。では、こうした症状はどうしたら防げるのでしょうか? ストレスコントロールや規則正しい生活はもちろんだけれど、食べ物でできる予防法・対処法を教えていただきました。
「環境の変化によるストレスとともに、自分の消化器症状にストレスを感じて、そのせいでさらに症状が悪化するという悪循環になっている方も少なくありません。アプローチとしては腸の環境を整えてあげる。具体的には腸内環境を整える乳酸菌やヨーグルトを積極的に摂取することがお勧めです。
ただ、ヨーグルトは腸内細菌に作用するので、今日食べて明日改善できるというものではありません。日頃から習慣的に摂取して腸内環境を整えておいてあげると、環境の変化にも備えられます」
最近は、免疫力アップに効果のある乳酸菌や鉄分入りなど、様々なヨーグルトが出ているので、自分にあったものを選ぶのもよいかもしれません。

季節の変わり目、春に体調を崩す人が続出

乳酸菌・ヨーグルトで腸内環境を整えて

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