Lifestyle

4月に体調を崩す人が続出。不調や過労をふせぐ食べ物の選び方って?

赤身や乳製品・エビやホタテからアミノ酸をとって睡眠の質を高めよう

「一日、仕事を頑張って、寝るときにも『明日の仕事が……』なんて考えていたら、交感神経が優位になって頭は興奮状態。寝付けなくなるのも当然です。ストレスを感じないようリラックスをすることが第一ですが、睡眠の質を高めてくれる物質としては、トリプトファンやグリシンがありますね」  トリプトファンは魚や肉の赤身、バナナや乳製品、大豆製品などに含まれ、グリシンはエビやホタテなどの魚介類に多く含まれるアミノ酸。 「こうした食事へのアプローチと同時に、朝起きて日光を浴びるとか、睡眠直前に熱いお風呂は避けて体温を適切にコントロールするとか、寝酒はしないとか、生活習慣の見直しも質のいい睡眠にとっては大切です」

豚肉や赤身魚、レバーでビタミンB群を摂取して疲労回復

「体調不良のそもそもの原因が疲れにあることがあります。疲れてくると感染しやすくなります。風邪をひきやすくなるし、アレルギー症状もでやすくなる。疲労から免疫が暴走してしまい、蕁麻疹(じんましん)が出る方もいます。  疲労回復には、脂質をエネルギーに変えるビタミンB群を摂取するのがいいですね」  ビタミンB1を多く含むのは、豚肉にうなぎ、たらこやナッツ類 。ビタミンB6は、かつおやまぐろなどの赤身魚や牛レバーなどに含まれています。ビタミンB12は、牛や鶏のレバー、カキやアサリなどの貝類で摂取できます。 ナッツ、かつおぶし、豚肉「もちろん、サプリメントで摂取するのもひとつの方法です。ビタミンB群に特化したサプリか、あるいは吸収効率を上げるビタミンCが入ったものもいい。  ビタミンB群のサプリは、飲んですぐ効果を感じる方もいて即効性もあるんです。でも、疲れを感じてから飲むのではなく、毎日きちんと摂るほうが望ましいですね」

ゴルデンウィークに寝込まないよう、今から体調に気をつけて

春 春、こうした胃腸炎に不眠、疲労といった症状を訴える患者さんは増えるものの、実は金子先生のクリニックでは、4月に来院する患者さんの数自体は少ないと言います。 「その代わり、ゴールデンウィークあたりになると患者さんが増えだすんです。4月は体調不良を感じていても、病院に来る時間的余裕がなかったり、あるいは、気持ちが張っていて自覚できていないのかもしれません」  なんとなく感じる体調不調、放置していたら、ゴールデンウイークは寝込んで終わり、なんてことにもなりかねない!? ご紹介した食べ物は気軽に摂れるものばかり。新生活に新しい食習慣をプラスしてみては? <文/鈴木靖子 写真/山田耕司>
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