脱毛の効果と料金がわかりにくすぎる!高須克弥院長が辛口解説
夏に向けて脱毛したい人が増える5~6月、電車内や街には脱毛の広告があふれています。
「全身脱毛2ケ月0円」「月額3000円」のような、やたら安く見える脱毛サロンの広告や、「医療脱毛をお得に」といったクリニックの広告も…。正直、何が何だかわかりませんよね。
そこで、医療脱毛もやっている美容外科・高須クリニックの高須克弥院長に、違いを聞いてみました。教えて、かっちゃん!
――以前にも伺いましたが、あらためて、脱毛サロンと、クリニックによる医療脱毛の違いを教えてください。
高須「まったくの別物ですよ。まず、使う機械からして違うからね。
僕らのようなクリニックがやる医療脱毛は、医療レーザーを照射して毛根部分を破壊して、毛が生えてこないようにするもの。いわゆる『永久脱毛※』だね。照射パワーが強いから、脱毛サロンより少ない回数で済みます。これは医療機器だから、医療クリニックでしか使えないわけ。
一方で脱毛サロンは、毛根を破壊したら医療行為になるから医師法違反になっちゃうんです。だから、光脱毛器など照射パワーの弱い機械しか使えない。回数もかかるし、また毛が生えてきます。だって生えてこなけりゃ法律違反だから(笑)。永久脱毛じゃなくても今より毛が減ればいい、ぐらいの人はサロンでもいいんじゃない?」
※永久脱毛:米国電気脱毛協会が定義した「最終脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下」
――簡単に言うと、「医療脱毛=料金は高めだけどほぼ永久脱毛、脱毛サロン=料金は安めだけどまた生えてくる」ということですね。
高須「まぁ、そうだね。でも最近は値段もほとんど変わらなくなってきたかな。
あと、違いでいうと、医療クリニックは少しでも痛いのは嫌だという人に麻酔クリームを使ったり、肌トラブルがあったら薬を処方できます。麻酔や薬も医療行為だから、脱毛サロンでは使えない。もっとも、医療脱毛も進化した機械だと痛みは少ないんだけどね」

――いま医療脱毛で一番新しい技術やマシンは何ですか?
高須「前にも話したけど、ドイツのレーザー機器メーカーが作った『メディオスターNeXT PRO』という機械だね。これは痛みがほとんどないんですよ。
今までの医療脱毛は、毛を作る細胞(毛乳頭細胞や毛母細胞)をレーザーで破壊していたんだけど、新しい研究で、皮膚の浅いところにある“バルジ領域”が残っていると毛が再生されることがわかったんですよ。このバルジ領域にレーザーを当てるのが『メディオスターNeXT PRO』なの」
――では、今までの医療レーザーでも不十分だったと。
「そう。バルジ領域は、『毛を生やせ』という命令を出す部分で、これを破壊することで毛が生えなくなるわけ。
バルジ領域は皮膚の浅い部分だし、弱めのエネルギーでジワジワ照射する(蓄熱式)から、すごく痛みが少ないんですよ。ウチは『メディオスターNeXT PRO』を数年前に入れて、他のクリニックでも導入するところが増えてるよ」
――特にVIOや顔は痛みを感じやすいから、「メディオスター」だといいですねえ。
医療脱毛とサロン脱毛は、使うマシンからして別物

高須院長
医療脱毛で、いま一番新しい技術は?


ドイツ生まれの医療脱毛用レーザー「メディオスターNeXT PRO」(高須クリニック)。色違いで白もある
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