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玉森裕太が主演映画で見せた、“醜いほど美しい恋”にファン悶絶

ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ  映画『パラレルワールド・ラブストーリー』の見どころのひとつは、間違いなく玉森裕太さんが見せる“恋の醜さ”にあると思います。美しい男があらわにする恋の醜さは、なんとそそるのでしょうか。 玉森裕太が主演映画で見せた、醜いほど美しい恋にファン悶絶 本作で玉森さんは、ある日突然2つの世界に迷い込んでしまった青年・崇史を演じています。一方の世界では、愛する女性・麻由子(吉岡里帆さん)と自分が恋人同士。しかし、もう一方の世界では、彼女は自分の親友・智彦(染谷将太さん)の恋人になっていて……。一体どちらが真実なのか? 謎を追いかけながら、物語は進みます。  私が本作を観たとき、隣にいた玉森さんファンの女性たちは、しんみりと「なんかつらい……」と漏らしていました。

恋に翻弄される男を好演

 崇史(玉森さん)は、恋は早い者勝ちと考えていて、先にエンゲージを交わせば、先に関係を結んでしまえば……と、幼稚で滑稽で、でも本当に恋してしまったらみんなこうなるよな、ということをします。  自分の恋を“成就”させたくて、大切な親友をも出し抜こうとする。そんな醜い行為にさえ駆り立てるのが恋というもので、恋の生々しさに翻弄される男の姿を、玉森さんは見事に演じているのです。  少年のようなあどけなさを残す玉森さんが、愛する女性を組しいて、力ずくで思いを遂げようとするさまは、なんとも生々しくて、彼を“好き”なほど見ていて切なくなるかもしれません。

玉森の雄の顔にドキッ

 虚構と現実の間をさまよう役を通し、生身の男のずるさや嫉妬をあぶり出してみせた玉森さん。そのさまが“本物”だったからこそ、見る人は「本気で取り乱すような恋をしたら、彼はこんな顔するのかも」と思って、胸をしめつけられたのではないでしょうか。  ツヤツヤ、キラキラしておらず、アンニュイでザラついた印象の映像は、不確かのかたまりである恋愛の正体を晒すよう。そんななかにあって、何が真実なのか? 遠のく像を捉えようともがく玉森さんは、痛ましくもとても美しいのです。  もし、「つらい……」とつぶやいてしまったとしても。  ほどなく、彼が拓いた新境地に溺れている自分に、気がつくのではないかと思います。 <文/みきーる イラスト/二平瑞樹> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
みきーる
ジャニヲタ・エバンジェリスト。メンタルケアカウンセラーⓇ。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)『「戦力外女子」の生きる道』他。Twitterアカウント:@mikiru、公式ブログ:『ジャニヲタ刑事!
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