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『凪のお暇』高橋一生が“ヤバい”。原作イメージと違っても高評価な理由

 黒木華さん主演で7月からスタートしたTBS系金曜ドラマ『凪のお暇』。初回の平均視聴率が10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2桁スタートを切り、上々の滑り出しとなりました。  なかでも話題となったのが黒木華さん演じる主人公である凪の元カレ・慎二役の高橋一生さんの怪演ぶり。凪を悩ませ、人生をリセットさせる一因にもなったその言動はTwitterで『#慎二やべぇ』なるタグが発生するほど注目を集めました。
 しかし、原作である漫画のファンの中には「慎二のモラハラ度が(原作より)パワーアップして見える」「高橋一生の慎二が怖い」などと違和感を唱える声もあるようです。一方、ドラマ視聴者からは「高橋一生のギャップがいい」「嫌な奴なのに可愛い」と言った声があるのも事実。  ほぼ原作に忠実に作られているにも関わらず、原作ファンとドラマ視聴者では異なる印象を持つのは何故なのでしょうか?

「イメージと違う」比べられるのはマンガ原作の宿命

『凪のお暇』は累計250万部を突破し、現在も月刊誌「Elegance イブ」(秋田書店)で連載中の人気コミックです。それだけに、ドラマ化が発表された際は多くのファンたちの期待を集めました。しかしキャスティングが発表されると、「みんな年齢が高すぎ」「雰囲気系俳優が二人いても……」などの異論が上がっていました。  なかでも、違和感を抱く人が多かったのが、高橋一生さん演じる慎二。彼はもっと軽いノリを感じさせる、凪と同世代位に見える俳優をイメージしていた人が多かったようです。
 キャスト発表前のSNSを見てみると、慎二役を希望する俳優として、岡田将生さんや生田斗真さんなどの声が上がっていました。たしかに原作の慎二は、モテモテで有能でありながらも、どこか若さゆえの不器用さを感じさせるキャラクターです。  ドラマや映画の実写化が発表されると、まずキャストに対する批判的意見が出るのはお決まりと言っていいでしょう。しかし、作品の成功や役者の好演によって、原作のキャラクターを超えたイメージを確立させた例も数多くあるのです。
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『逃げ恥』『下町ロケット』イメージが違っても成功した例はある
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