結婚式に文句ばかり言う姑。ひとり闘う新婦に、新郎がかけた一言
こんにちは。おまみこと、長谷川真美です。6年のウェディングプランナーの経験を経て、式場専門のコンサルタント、プランナー養成講座の主催、フリーランスのウェディングプランナーをしています。
たくさんのカップルを見ていると、中にはマリッジブルーになる方もいます。その背景は様々で、新郎新婦問わず、なってしまう人はなってしまうのがマリッジブルー。今回は、新郎のお母さんが原因でマリッジブルーになってしまった新婦のお話をお届けします。
結婚式準備の段階で、事あるごとに口出しをしてくるお義母さん。式場についても「○○ホテルの方が良かったじゃない!」と申込金を払ってから言われたり、新婦の衣装についても「そんなに背中見せて、今の人は大胆ね~」と嫌味を言われたり……。
挙式前から既に義両親と同居していたがために、式場での打合せが終わるたびに報告をしなければならないことが苦痛で仕方のない新婦。耐えられずに友人に相談するも、新郎の実家は地元では知られた名士で「玉の輿自慢?」と言われたり、実家の両親に相談するも「嫁ぐんだから、少しはかわいがられるように努めなさい」と反対にとがめられたり……。肝心の新郎は、仕事が忙しく、新婦の話を聞いてくれることもなく、ほったらかし。新婦はほぼひとりで準備を進めなければいけませんでした。
マリッジブルーになると担当プランナーに相談するという方も、中にはいます。そんなに多いことではないですが、いても立ってもいられず……という様子で、電話口で泣いてしまう方も。この新婦がまさにそうでした。泣きじゃくりながら、姑のグチを吐き出し続けます。そして、加えて新郎のことも言います。「彼は本当に私と結婚したいと思っているのかわからない」と。
聞けば聞くほど、「新郎は何をしているんだろう……」と思ってしまう状況でした。私たちプランナーも、そういった相談を受けた際は、他の業務に差し支えのない範囲で耳を傾けます。
「結婚式では、何も起こらないで欲しい」と願いながら、当日を迎えました。ですが、願いも虚しく、挙式中にお義母さんはご自身の後ろに座っている新郎のお祖母さんに向かって大きな声で、「あんなに背中が大きく開いているドレス、恥ずかしくないのかって思わない?」と言ってしまったのです。
かなり大きな声だったので、他の参列者もぎょっとした瞬間でした。新婦は聞こえていないフリをしていましたが、確実に耳に届いていたと思います。それでも、しっかりと前を見ていました。新郎と誓いを立てるその姿は、とても凛として美しい表情でした。
事あるごとに口出しする姑、“忙しい”夫
不安を担当プランナーに相談する新婦
挙式中に大声で新婦をはずかしめる義母
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