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節約には、家計簿よりもSNSの食日記が効く

節約してもお金はどこかに消えてしまうもの。“貯められる人”は一体どれだけ切り詰めているのか? ところが、年収600万円以下で「貯蓄額が年収以上」を達成している30代男性100人にアンケートを取ってみると、貯金術の常識をくつがえす共通点があった。男女にかかわらず”自然に貯まる法則”を参考にしてほしい。 「家計簿をつけなさい」というのは、よくある貯蓄術の王道だ。でもたいてい挫折して終わる……。その理由は、人に見られていないから。むしろ人に見られるSNSのほうが効くという。これは盲点だった!

家計簿代わりにSNSを使用。人に見られることで消費をセーブ!

<竹島健太さん(仮名)32歳・配送業のケース> ●現在の年収350万円/現在の貯蓄額500万円  一人暮らしは、外食のお世話になることもしばしば。竹島さんもそうだった。外食ばかりで食費は月5万円。 「節約しなくては」と頭ではわかっていても、持ち前のズボラ体質でやる気が起きなかったという。ところが、SNSで日記を書いていて、あるとき転機が訪れた。 「日記に書くネタを探すのは案外難しい。そこである日、その日使ったお金の額と内容を載せてみたんです。どこのお店で何を食べたのか。すると、『生活感が伝わって面白い』とコメントされたので、続けることにしました」 “家計簿代わり”というほどの意識はなかったが、書いたその月から食費が1万円以上減少。 「これは節約になる」と続けた結果、今では食費は以前の半分以下の2万円に抑えられ、貯蓄額も順調に増えているという。 「人に見られているなら、と料理にも挑戦するようになり、現在は自炊中心に。早起きしてお昼のお弁当を作るのが趣味になりました」 <竹島さんの1か月の収支> 月収 29万円 家賃  6万5000円 光熱費 1万2000円 食費  2万円 衣料費 5000円 その他 1万円 貯蓄額 17万8000円/月

ライターも挑戦。「食事=日記ネタ」と意識が変わり、自炊デビューも!

 SNSに記録するだけで、果たして本当に食費が減るのだろうか。  オール外食で食費が月9万円は下らない私・ライターN(30歳)も試してみた。  <1日目> 朝は週3で行く松屋(580円)、昼は同頻度で通うインド料理屋(800円)、夜は行きつけのロイヤルホスト(1260円)に。メニューもいつものものをチョイス。間食でスタバ(470円)とポッキー(150円)を嗜み、計3260円。金額もさることながら、カロリーも高いものばかり。 <2日目> 朝はクイックガスト(490円)、昼はラーメン(750円)、夜はロイホ(1260円)。間食はお茶(150円)のみで、計2650円。一度、板チョコをレジに持っていったが「昨日に続き甘いものはなぁ」と引き返した。書くことで、自然と食事のバランスを考えるようになったようだ。 <3日目> 朝は松屋かクイックガストかで迷ったが、日記のネタがカブることを避け、家に戻り非常食用の缶詰を。昼には最近行っていなかった手もみラーメンの福しん(400円)、夜に富士そば(450円)で計850円。一気に食費がダウン! 食事のバランスに加え、日記で新ネタを書こうとすると、同じものばかり食べないようになると気づく。  わずか3日で、消費への意識も高まってきた。その後、いつもと違うお店に行ったり、スーパーの弁当(夜の半額セール)も利用するようになり、食事がバラエティに富み始めた。   そして、日記を始めて12日目。徒歩圏内のお店に行き尽くしたことで、一人暮らし史上初めて自分でオムライスを作ることに(材料費約200円)。以来、最低1食はクックパッドを見て自炊するようになった。結果、一日の食費は平均1515円。2週間足らずで食費が半減した計算だ。 「手頃な値段の外食は思ったより選択肢が少ないので、おのずと自炊するようになります」  とは竹島さんの言。遠くない将来、私も弁当男子の仲間入りか!? <PHOTO/Franziska Krause> ― 努力しなくてもおカネが貯まる人の意外な共通点【3】 ―
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