セックスレスで悩む妻「できないのは、私の体のせいと言われて…」
セックスレスで悩むカップルや夫婦は少なくないと言います。他人へ気軽に相談できない悩みだからこそ、抱え込んでしまう人もいるでしょう。
一般にセックスレスの定義は「健康な男女で病気など特別な事情がない」にもかかわらず、「1ヶ月以上性交渉がないこと」と言われています。
今回お話を聞いたのは、結婚3年目の佐藤恵さん(仮名・30歳・会社員)。夫とは半年ほどセックスレスで、苦しい日々を送っていました。新型コロナウイルスの流行により、「手を出されない苦しみからは解放された」と言いますが……。
全く行為がなくなってしまう以前から、恵さんは妙な変化は感じていました。
「同棲生活を経て結婚していますが、交際中は性生活に不満を覚えたことはありませんでした。結婚してから、頻度が減りました。勇気を出してこちらから誘ってみても、断られることがあり……。だけど、全くなくなったわけではないんです」
交際中は週に1回はあった性交渉が、結婚後月1ペースになったそう。頻度が減っているところにも違和感を覚えていたそうですが、恵さんがもっと気にしていたのは、行為の内容でした。
「頻度自体にも不満がなかったわけではないのですが、それよりも丁寧さに欠けるというか、だんだんと単なる“行為”のように思えてしまって。何度か続いたときに耐えかねて『もう少し時間をかけてほしい』と夫に伝えたんです。どうやら彼にそのつもりはなかったらしく、傷ついている様子でした」
ナイーブな問題なだけに、言葉選びが難しいもの。だけど、伝えなければ一生不満が続いてしまうのではないかと思っての発言でした。ですが、結果的に2人はますますすれ違うことになってしまいます。
それからは、月に1回あるかどうかというペースになっていきました。1ヶ月空くときは、どうしても同棲中と比べてしまい、寂しさがあったそうです。
その後、恵さんはきちんと夫と向き合い、話し合おうとしました。夫がプレッシャーに感じているのはわかると謝った上で、自分はセックスレスだと感じていて辛いのだと伝えると……
「彼から返ってきたのは、私を非難する言葉でした。私が仕事で忙しいときはすぐに寝ていたじゃないか、俺だって我慢していた、と。彼が忙しいときは私も遠慮しているつもりだったのですが、とにかく私が拒否をしていると言われてしまいました」
もしかしたら、どちらも拒否をされていると思ってすれ違っていただけなのかもしれないと、いったんは気を取り直したそうですが……
「そんなに言うならと、後日一緒に寝室へ向かったものの……結局夫は途中でだめになってしまったんですよね。それだけならまだ良かったのですが、『締まりが悪いからだよ』と言われてしまい、何かが崩れたような気がしました」
行為中の不満を伝えて、夫を傷つけてしまった

性交渉がうまくいかないのを、私の体のせいにされて……

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