マスクにスリッパ…日本人の評価がパリで爆上がり。81歳パリ在住の弓さんに聞く
日本では、7月に入ってまた感染者が増え始めていますが、街には人が増えてきました。
一方フランスでも、パリの街が一番美しいとされる7月、人々は少しずつ日常を取り戻しつつあります。とはいえ、行きかう人の姿はまだ少なく、例年ならば世界中から訪れる旅行者の姿も見当たりません。
フランスをはじめ、欧米各国では、新型コロナウイルスによる日本の感染者数・死者数の少なさが注目されていますが、そんな中、日本人の株が上昇していると教えてくれたのは、在仏54年目の弓・シャローさんです。
「日本人の株が私の周囲ではぐーんとあがっていて、その佇(たたず)まいや生活スタイルを見習おうという傾向があるんです」
弓さんは、3年前上梓した、著書『パリが教えてくれたボン・シックな毎日』が、世代も性別も超えて人気となった人。元デザイナーとしてのセンスの良さと、若々しいルックスが「奇跡の79歳!」と、話題になりました今春、3年ぶりの新刊、『100歳までパリジェンヌ!』が刊行に。81歳になって、美も健康も暮らしぶりも、さらにパワーアップしている様子が注目されています。
日本人の生活スタイルを見習うとは、具体的にはどういうことでしょうか?
「日本では、マスクを着ける習慣が以前からありますよね。花粉症やアレルギー、乾燥対策、そして、風邪やインフルエンザなどのウイルス対策などに。自分の身を守るためもあるでしょうが、咳やくしゃみをして、誰かにうつしてはいけないという他人への配慮も、そこにはあると思います。
今、私のまわりでは、日本人の、このマスクを着ける習慣が称賛され、取り入れようとする人が増えています」
「手作り大好きの私は、家にあった端切れでマスク作りにも挑戦してみました。ブルーのものは、カーテンの裏に貼るような遮光や防水の効果がある布で、ウイルスもシャットアウトしてくれるかも!?と、我ながらナイスアイデアのつもりでしたが、着けると息が苦しい。完全に失敗作でした(笑)」