閉塞感がまだまだ充満する日本。
弓さんに、苦しいこと、辛いこと、悲しい気分の乗り越え方を聞いてみました。
「そうですね。私の場合は、その気持ちに集中しないようにします。ネガティブな気持ちは、手放さないと深みにはまります。ですから、ほかに没頭できることを探して、いったん離れる。
たとえば、好きなジャンルの本を読んだり、映画を観たり、ペットと遊んだり、掃除にいそしんだりでしょうか。余計なことを考えないように何かに没頭します。そうすると、いつしか、解決の糸口が見えてくるように思います」
あと、もう一つ。ずっと弓さんが続けてきたこととして教えてくれたことがあります。
「私は頭に星をつけて生まれてきたほどのラッキーな女。だいじょうぶ。何があっても絶対にだいじょうぶ。という気持ちを持つことでしょうか。根拠のない自信でいいのです。思考が現実を生むともいいますから!」
シンプルですが、81年の人生を通して実践してきたアドバイスは、理屈を超えた重みがあります。
【弓・シャロー(YUMI CHARRAUT)さんプロフィール】
1938年、東京麻布生まれ。曽祖父は東京慈恵会医科大学を設立した男爵の髙木兼寛という家系で育つ。田園調布雙葉学園卒業後、女子美術大学に進学。並行してセツ・モードセミナーでも学ぶ。1966年、渡仏。結婚、出産。「プチバトー」のデザイナー他ファッション関連の仕事に従事。著書に『
パリが教えてくれたボン・シックな毎日』、最新刊に『
100歳までパリジェンヌ!』がある。
<文/女子SPA!編集部 写真(※以外)/ジャン・クロード・シャロー>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】