「土曜は絶対に会えない」彼氏は新興宗教の信者。巨大な仏像がバッグから…
イケメンで仕事もできて性格もよくて……誰から見ても理想的なスペックを持った男性がフリーで、なおかつ自分を想ってくれていたとしたら?
悠子さん(仮名・35歳)は3年前に勤めていた派遣先のWEB制作会社で、そんな素敵な男性と奇跡的に出会うことができました。

その会社の正社員だった彼は、当時悠子さんと同じ年齢の32歳。見た目は中村倫也っぽい塩顔のイケメンで社内でもWEBディレクターとしての実力を買われており、同僚たちの中でもひときわ目をひく存在だったそうです。
「しかも優しくて気さくで、服のセンスもよくて……。正直、これまで地味で年齢層の高い会社にしか勤めたことのなかった私は、IT系ってこんなカッコいい人がいるんだ~とビックリしました。ある日の飲み会でたまたま席が隣になって音楽の趣味で意気投合したのをきっかけに、個人的な連絡先を交換し、急速に仲良くなっていきました」
1ヶ月くらいたった頃には、彼の方から「付き合おう」と告白。悠子さんはもちろんOK。有頂天で恋人関係をスタートしたのです。しかし、付き合うにあたっては条件がひとつ。彼に「決して土曜日だけは会えない」という約束事を取り付けられたのです。
「一瞬『えっ?』と思ったのですが、『勉強会に出席してるから、その日はあけておきたいんだ』と言われて納得しました。当初は『意識高くてやっぱりすごいな~』なんて能天気に考えていたのですが、時間が経つにつれてそれが単なる勉強会ではないことを知ったんです」
彼が勉強会と銘打って通っていたのは、実はとある新興宗教の会合でした。信仰は人それぞれだし、そこは自由……。悠子さんはそう考え、彼との付き合いを続けました。
でも、よくよく聞いてみると、彼の家族全員がその宗教の信者。彼からは「だからって無理に入信はしなくていい」とは言われたものの、もし結婚というところまで話が進んだ場合のことを考えると躊躇(ちゅうちょ)してしまう部分がありました。
「それでも彼はとても優しかったし、一緒にいて楽しかったのは確かです。土曜日以外はデートでも私の希望を優先してくれたし、酔っぱらうと酒癖が悪い私にも寛容だったし(笑)。
でもイチャイチャしている最中に『なんでそんなに優しいの~』みたいに甘えた時に真顔で『それはやっぱり自分の信仰のもとに動いてるからだと思うよ』と言ったことがあって。そう言われちゃうとなぁ、という場面がたびたびありました」

写真はイメージです(以下同じ)
交際の条件は「決して土曜日だけは会えない」
毎週土曜に彼が行くのは新興宗教の会合

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