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恋も仕事も“しゃがれ声”に邪魔された女性。病院で知った意外な事実

 あなたは自分の声が好きですか? 今回は自身の声のコンプレックスに悩み、ある決断をした女性の話です。
喉

写真はイメージです(以下同じ)

 真田ゆきさん(仮名・30歳)は物心ついた時から、自分の声が好きではなかったといいます。また、声にコンプレックスがあるということも、周りから理解されづらかったのだそうです。

幼い頃からの声がれで、ついたあだ名は「のぶ代」

「中学生くらいの頃には、自分の声は周りとは違うな、と思っていました。女児なのに声が低く、しゃがれているんです。周りの女の子はみんな高くてか細い、かわいい声なのに、私だけは低く野太い声。そのせいで、ドラえもんの声(当時)に似ていると言われて、あだなは『のぶ代』でした(※声優の大山のぶ代さん)」  国民的な人気キャラクターに似た声なんて素敵! と思いますが、思春期の真田さんは、そんな風に言われることも嫌だったそうです。
大山 のぶ代

大山 のぶ代『ぼく、ドラえもんでした。』 (小学館文庫)

「合唱コンクールはいつもアルトパートで、それでも高い音程は出ません。自分の声が嫌いと話しても、友人たちは『え~、ハスキーボイスかっこいいじゃん』『そんなこと誰も気にしていないよ』と言います。でも、誰よりも私が嫌だったんです。普通の女の子らしい、かわいい声で生まれたかった。友だちとカラオケに行っても、男性ボーカルの曲しか歌えなくて……男子と行くのが本当に嫌だった」

大学生になったら“酒豪いじり”でお酒を強要される

 思春期の女の子からしてみれば、ちょっとしたことでも、みんなと違うということがコンプレックスになったりします。真田さんは、その悩みを誰にも話さず、胸の内に抱え込んでしまったそう。 声のコンプレックス「大学生くらいになると、声だけを聞いて『え、声、酒ヤケ? 酒豪じゃん』などと会う人全員に言われるようになりました。私はお酒が弱く、本当にたくさん飲んだりできないのに……飲み会になると“酒豪いじり”されて、お酒を強要されることもしばしば。  その頃からは、自分自身の見た目とのギャップにも苦しむようになりました。ハスキーボイスが似合うかっこいい女性ならよかったけど、私は身長150cmほどしかなく、見た目も周りからは小動物系と言われます。ぱっと見は女の子らしく見られるのに、しゃべるとそうじゃなくってそれをいじられるので、次第に声の方に合わせて、サバサバして面白いキャラクターを作っていってしまうようになりました」
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病院を受診したら、驚きの事実が発覚
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