中村江里子が、25年前のニットを着続けるわけ「流行は気にしない」
コロナウィルスの第2波で、10月17日から夜間外出禁止が始まったパリ。
今年、日本よりはるかに多くの感染者が出ているパリですが、その地で夫と子供3人とで生活しているのが、フリーアナウンサーの中村江里子さん(51)です。元フジテレビのアナウンサーで、今は声の仕事のほか、デザイン、執筆、トークショーなどでも活躍しています。

そのパリ流の暮らしぶりに憧れるファンも多く、ブログは月間500万PVに上るそう。
ブログには、手帳やノート、小物や洋服類など中村さんの愛用品がときどき登場します。なかには15年、20年と、長い間使い続けているものもたくさん。
中村さん自身が、「20代の自分にはかなりがんばった買い物だった」という品々には、確かにハイブランドのものも多く見受けられます。
けれども、自分で手入れをしたり、時にはお店に修理に出したりと、大切に扱われてきたそれらの品々からは、決して、「ブランド品なら何でもいい」という見地で選ばれたものではない様子が伝わってきます。本当に好きなものを自分の目で見て、吟味して、手にしているのです。
中村さんのパーソナル・ライフスタイルマガジン『セゾン・ド・エリコ』の最新号VOL.13では、中村さんがすべて自分の私服で考えたスタイリングが紹介されています。
そこには、妻であり、母であり、働く女性でもある中村さんが、毎日の生活の中で最も着回している秋冬のアイテムと、実際のコーディネートが並びます。中村さんのパリの日常を彩る、リアルファションです。
この中でも、今年51歳になった中村さんが、20代、30代のころからずっと大切に身に着けてきた洋服やバッグ、靴などの小物が数多く出てきます。
「プロの方や他の方から見たら、流行のスタイルではなかったり、これは今風のアイテムではないわ、と思われたりするものも多いかもしれません。でも、私にとって、それを着ることで自分の心がウキウキして、楽しい気持ちになるような装いが大切。
もちろん、他の人に不快感を与えたり、場にそぐわなかったりする格好は避けるべきですが。そうでなければ、自分自身が心地よく、機嫌よくいられるのが一番と思います」(中村さん、以下同)
たとえば、子供の学校の保護者会や集まりなどに着ていくという、「エルメス」のツインニット。20代のころ、旅行でパリを訪れるたびに色違いで少しずつ揃えてきたものだそうで、誌面に出てくる鮮やかなピンクのものはなんと、25年着ているもの。
質感も風合いもまったく変わらず、どんなボトムと合わせてもきちんと見える「最強の上品服!」と中村さんはいいます。
カーディガンと、中のニットはそれぞれ単独でも着られるので1年中フル出場。合わせたシャネルのニットスカートも20年来着ているもの。両方とも一生着続けるつもりだそうです。
迷ったときは、自分にとって着慣れた定番スタイルが安心です。白シャツにパンツという組み合わせは、中村さんにとって、その一つ。
グレーの細いピンストライプの『ドルチェ&ガッバーナ』のハイウエストパンツは、「脚長効果が抜群で、太いウエストベルトにはお腹周りの細見せ効果もあるんですよ!」と中村さん。
15年ものというこのパンツに白シャツを合わせるのは、購入したときから続けているスタイルだそう。時には靴やバッグなどの合わせる小物類を変えながら、飽きることがなく好きな組み合わせだそうです。
白シャツはベトナムでオーダーした、付き合いが長い1枚。自宅で漂白や洗濯、アイロンを繰り返して、いつもシャキッと真っ白にです。60、70、それ以上の年齢になってもしたい格好だそう。

流行服を次々と買うのでなく、何年も大事に着る
25年着ている、エルメスのツインニット

15年履いてるドルガバのパンツ+白シャツ

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