モンスター義母、産院で「寝巻き代?おかしいやろ」とキレる。闘う嫁の日々
嫁姑問題は令和になった今も、大きな悩みのひとつです。
義母がたとえ“いい人”でも、帰省や贈り物など何かと困ることもあるのに、トンデモなく強烈な義母だった場合には…。
大阪のとある市内の、義実家から自転車で10分の距離に家を構え、夫と3人の子どもと暮らす日常と、ぶっ飛んだ義母への愚痴をユーモアをまじえてつづる、義実家撲滅Twitterアカウントで人気のばたこさん(@bametutai)。広く共感を集め、フォロワーは4万6千人です。
義実家との終わりなき闘いの日々は、『お義母さん、ちょっと黙ってください―くそばばあと私の泥仕合な日々―』として書籍化されました。
そんなばたこさんに、義母の暴走&旦那のおとぼけぶりが伝わる面白いエピソードを紹介してもらいました。(以下、ばたこさんの寄稿です)
「姑は古い女って書くやろ、新しい者と古い者は分かり合われへんねん。あきらめ。」
猪突猛進、周囲のことは考えず、己の信念のみで突き進む義母にほとほと疲れ果てた私が、職場の大先輩に相談したときに言われた言葉です。
そう、その言葉通り、私と義母は分かり合えません、おそらく永遠に。
私達は日々衝突していますが、義母が譲ることはないので、私が諦めるしかありません。私の義母は、日本国民の“THE 大阪のおばはん”イメージをそのままに、ちょっと意地悪と厚かましさを加えたような人です。嫁いだその瞬間から、今まで、そしてこれからも、私と義母の戦いは続いていきます。
みなさん、一度は病院や市役所で訳のわからない理屈でごねている人を見たことがあるのではないでしょうか。窓口やクレーム対応係をしている方は日々そんな人達との対話を強いられていることと思います。
私の義母も自分の思いひとつで、市役所の窓口にて謎理屈をこねていました。私の義母はマイナンバーカードをなにか全く理解しておらず、7の連番を要求したのです。窓口の方は丁寧に優しく対応してくれましたが、義母は始終よく分からないことを言っていました。税を納めているという自信が彼女をモンスターに成長させてしまったのだと思います。
このマイナンバー騒動は拙著『お義母さん、ちょっと黙ってください―くそばばあと私の泥仕合な日々』で詳しく書きましたが、義母はまるで自分のことしか考えていないのです。旦那にこの騒動のことは伝えていません。私の期待する言葉が返ってこないことが分かっていたからです。
モンスターぶりは病院でも発揮されます。私は入院などする度に“病気を診てくれて、お世話までしてくれて本当に感謝です、私の生命は病院のおかげで保たれています”と感謝の気持ちでいっぱいになるのですが、義母は違います。お客様根性が身体の隅々まで染み込んでいるのです。
私が切迫早産で長期入院したとき義母は「こっちが服代を払うのはちがうんちゃうか」と窓口で言い出しました。この日の義母は会計に含まれる入院着のリース代に異常な怒りをむき出しにしていました。
「言ってくれたら服ぐらい持ってくるやん、家に寝間着いっぱいあるで」「服代毎日っておかしいやん、だって毎日新しいやつくれたわけじゃないやん」と言う義母を私は必死で制しました。「お金を払いたくないわけじゃない、おかしいんじゃないですかって教えてあげてる」と義母は怒りながら一人タクシー乗り場に行きました。もちろん会計は私です。そんな義母なんです。
これは旦那に伝えましたが、「オカンは昔っからお金を大事にするからな」と、やっぱり期待する言葉は返ってきませんでした。旦那は物事をなんでもポジティブにとらえがちです。
姑と嫁の戦いは永久に続く
義母のやばさは公的な機関で遺憾なく発揮される

写真はイメージです(以下同じ)
病院でもお客様根性で怒りをむき出しに
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