34歳OL、会社をやめてニートに。ゲーム三昧の日々で母親に泣かれる
「私なんかの話でいいのでしょうか」取材中、どことなくソワソワしながら話し出したのは、現在無職だという彩花さん(仮名・34歳)。
「私は子どもの頃からゲームが大好きで。まずはファミコンからハマり、スーファミ、プレステ(プレイステーション)、セガサターン、64、Wii、ゲームボーイ、DS、PSP、PSVita……ありとあらゆるゲーム機を所有してきました。少し変わったところでは、ワンダースワンやネオジオポケット、ドリキャス(ドリームキャスト)などにもハマりましたね。今は、ド定番でちょっと恥ずかしいんですけど、SwitchやPS4、パソコンのゲームを中心にやっています。もちろん、旧世代のゲーム機も現役で使っていますよ」
ソワソワした様子が一転、依存しているというゲームの話になると、饒舌に語ります。
「私みたいなオタクって嫌われがちじゃないですか。でも、私の世代だと、ゲーム機をたくさん持っているような人は、まだそれほどいなかったんです。小・中学生時代は、ゲーム機目当てだとは思うんですけど、毎日のように家に友人が遊びにきていました。
それが、高校生にもなると、皆、ゲームよりもオシャレや恋愛に励むようになってしまって。友人はほとんどいなくなりましたが、ゲームという楽しみがあったので、孤独だとは思わなかったですね。自分で言うのもなんですが、勉強もわりとできたほうなので、それなりの大学に進学して、それなりの企業に新卒で就職できました。そこまではよかったのですが……」
社会に出た途端、彩花さんは人間関係に悩まされることになったそうです。
「会社で、ゲームをよく知らない世代の上司たちが、ゲームオタクが起こした犯罪について、『やっぱり、ゲーム好きなやつには問題があるんだな』と話していたことがあったんです。それに対して、『ゲーム自体が悪いんじゃないと思うんですけど。私は昔からゲームが大好きなので、そういう言われ方は心外です』と、おもわず言ってしまったんです。
そうしたら、あからさまに引かれてしまって……。同僚とも、ゲーム以外の話題がないので、全然馴染めなかったんです。浮いた存在のまま、なんとか仕事を続けてはいたものの、耐えられなくなり、数年前に自主退職しました」
それから再就職する予定だったものの、彩花さんは新しい依存対象を見つけてしまいます。
ゲームで盛り上がった小中時代。高校になると一変

会社に馴染めず浮いた存在に
