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「精神安定剤を大量に飲まないと眠れない」“コロナ貧困”にあえぐ27歳女性

 以前、週刊SPA!編集部が「コロナ貧困女子」として報じた女性たち。あれから5か月、取材班は彼女たちの現状を追うべく再取材を敢行。そこで見たのは彼女たちのなかでも“明暗”が分かれ始めているという残酷な事実だった。

感染の恐怖に耐えながら母を支えるために出勤

貧困女子

写真はイメージです(以下同)

 東北で出稼ぎ風俗嬢として働く加藤雅子さん(仮名・27歳)。コロナ禍で12時間出勤しても客がつかず、月収は10万円以下に。家賃滞納やローン返済に追われていたが――。 【半年前の加藤雅子さん】⇒コロナで“夜の街”の女性がどん底生活に。ウーバーイーツを始める嬢も…  出口の見えないコロナ禍で「8月以降は7万円前後の稼ぎしかない」と、うつむく加藤さん。 「出稼ぎで働けるお店も激減して、以前に比べて条件も収入も悪くなりました。昼職を探したけど、何年間もまともな仕事に就いてないからか、書類審査でさえ通らないです」

「精神安定剤を大量に飲まないと眠れない」

貧困女子 仕事以外は家に引きこもる日々。とにかく家賃と光熱費にお金を回し、生活費などはメルカリなどの売り上げで補う。 「もうローン返済や税金の督促状まで対応できる状況じゃない。最近は夜になると不安に襲われて消えたくなるので、精神安定剤を大量に飲まないと眠れません」  今年は弟が実家に帰ってきて、母親と暮らしながら面倒を見ることが決まっている。そこに加われば生活も少しはラクになるだろうが、「それは難しい」と語る。 「いつお店でコロナに感染するかもわからないのに、病弱な母との同居は難しい。出稼ぎ先なんて、もう感染者の多いエリアしかない。これで第3波でまた緊急事態宣言が出たらと思うと不安で仕方ないです」 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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