社会人になってからは、さらに都合のいいように使われていました。
「どうしても人が足りないからと誘われていった合コンで、幹事だった女性の同僚A子が私を勝手に“男遊びの激しい、わがまま女王さまキャラ”としていじってきて。面倒くさいから何も言い返さなかったら、彼女は『見た目はそこそこだけど、よく気がきくキャラ』をあからさまに演じ始めました」

男ウケも女ウケもとくに意識していなかったという峰山さんは、ビールのお酌をして回る彼女に何を言われようとスルーして、ガンガンと手酌で飲み続けたそうです。
「もうしらねえよ、勝手にやってくれよという感じですよね(笑)。でもそのとき参加していた男性陣はころっと騙されて、まんまと彼女がモテまくっていたそうです」
「何度か合コンに強制参加させられるうちに、私に声をかけてくれる男性もいたのですが……」
男性からかけられる言葉は、いつも似たような一言ばかり。
「『可愛いね』『綺麗だね』を壊れたファービー(言葉を覚える人形のおもちゃ)のようにひたすら繰り返すばかりで。言葉の重みゼロです。ガンガン言い寄ってくれるのは外見で勝手に惚れてくれた人や、浮いたセリフを連発する勘違いな人がとにかく多かった気がします。いわゆる、自分が見えていない無鉄砲な人や、勘違い男ばかり。
そのほかの男性は何も話していないのに、私のイメージを勝手に作り上げて『俺なんて』と卑屈になったり、自虐的になる人が多かったような……。だから、社会人になって付き合った彼氏は1人だけ。それも3年前の話です」