性教育のマンガが話題。体の“自分だけの大事なパーツ”4つをまず知ろう
「赤ちゃんはどうしてできるの?」。大人が子どもに聞かれて困る質問ナンバーワンとも言えるこのクエスチョン。自分の子どもに限らず、もし小さな子に聞かれたら。あなたは何と答えますか?
こうした性に関する子どもの素朴な質問への答え方から、性犯罪の被害者・加害者にならないための日々の言葉かけまで、性教育についてマンガを交えてわかりやすく解説した『おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方』(KADOKAWA刊)は、2020年3月に発売され、13万3000部を突破したベストセラー。子育て中の人に限らず、大人女性が自分のために読んでもためになる内容が満載なんです。
とくに1980~1990年代に性教育を受けた現在30~40代の女性は、性に対して「恥ずかしい」、あるいは「後ろめたい」という気持ちを持ってしまう傾向が強いと言われているそうです。
「大人の皆さんも、正しい性教育を学び直してみてはいかがでしょう」と語りかけるのは、マンガイラストレーターのフクチマミさんとともに本書を著した村瀬幸浩(むらせ・ゆきひろ)先生。半世紀にわたり性や性教育に携わっている村瀬先生に、30~40代の女性を代表して話を聞きました。その内容を、本書のマンガとともにご紹介しましょう。(以下、コメントはすべて村瀬先生)
私たちが性について学び直すと、どんなメリットがあるのでしょう。
「性教育は『命・体・健康』についての学問です。正しく学ぶことで、自分の性や体に対して肯定的に捉えられるようになり、自己肯定感の高い人間になることができます。自己肯定感の高い人は自分だけではなく相手も尊重できるため、幸せな人間関係を築く力の土台となるんです」
辞書によると「自己肯定感」とは、自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉。性教育といえばセックスやポルノを連想するのは、どうやらかなり古く偏っているようです。これは、アップデートしなくては!
私たちは「正しい性教育」を受けそびれた!?
命・体・健康について学ぶことで、自己肯定感が高まる
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