パリでも割烹着、子どもの靴下は“日本製の白”。中村江里子流ママ・スタイル
新型コロナウイルスのワクチン接種が完了した人の割合が、まだ3.4%という日本(6月8日、Our World in Data)。フランスも欧米のなかでは接種が遅れ気味ですが(同、18.6%)、6月15日からは12~17歳を接種対象にすると発表されました。
フランスの教育の現場は、すでに始まっていた小学校での対面授業に加えて、中学や高校でも対面&オンラインの併用で授業を再開。そのフランスで、家族とともに暮らす中村江里子さんに話を聞きました。
中村さんといえば、フジテレビのアナウンサーとして活躍したのち、フランス人の夫と結婚。生活の拠点をパリに移して、現在はフリーのアナウンサーとして、また、エッセイの執筆やアパレルブランドのプロデュースなどでも幅広く活躍しています。
パリで子育てに奮闘する姿が人気で、オフィシャルブログは月間300万PV、インスタグラムのフォロワー数は11.5万人(5月12日現在)。近著『パリのおうち時間』からは、ロックダウン中でも日々の暮らしを楽しむ姿が伝わってきます。
小学生、中学生、高校生の3人のママでもある中村さん。
一番下の次女のタカエちゃんが、この夏には小学校を卒業とのこと。子育てが楽しくてたまらないという中村さんですが、子育てにも随所に中村さん流のこだわりがあるようです。(以下、「 」内は中村さん)
──お母さんになるのは、昔からの夢だったのでしょうか?
「じつは私はもともと結婚願望があまり強いほうではなく…。また、子どもはいつか産めたらいいなとは思っていたのですが、子育てへの夢や理想や育児について具体的な考えはなくて…。でも、いまでは、東京のなかよしの友人から『あなたがママでいることをこんなに楽しむ人だとは思わなかった…』と言われています」
──子育てが楽しくてたまらないとのことですが…?
「はい。赤ちゃんだったときはもちろん、抱っこすると足がぶらぶらしていた時期も、並んで学校に向かう時間も、いっしょにショッピングをしたり、ちょっと女子会的なトークができるようになったいまも本当に楽しい! いくつになってもどの年齢も“いまがいちばんかわいい!”そう思っています。
子どもが赤ちゃんのときのこまごまとした記録は3人分ずっとつけていて、自分の日記だったら3日と続かないのに、よくこんなに細かくつけていたな~と思います(笑)」
──小学校の送迎もこの夏で終わりですね?
「手をつないでいろいろな話をしながら子どもを学校に送迎する時間は、私にとって大好きな時間。大切な時間です。この時間がもうなくなってしまうのかと思うと、いまからウルウルしています(笑)。
4合のお米を炊いておにぎりを作って、大量のりんごを密閉容器に詰めたおやつトートを持って3人をお迎えに行っていた時間が懐かしく、まもなく学校の送迎が終わってしまうのは…寂しすぎる」
3人の子を育てるのが楽しくてしかたない

4合のお米でおにぎりを作って、子どもたちのおやつに
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『パリのおうち時間』 パリで暮らし、結婚20年を迎える中村江里子さん。子育て、おしゃれ、大切なもの、そしてコロナ禍の日々を綴ります。 ![]() |