日本のマリトッツォブームで、イタリア人が驚いた3つのこと「几帳面さが出てる」
イタリアのマリトッツォは「けっこう重ため」
「マリトッツォ、美味しいよ。大きくて高カロリーだから、けっこうお腹にたまる。だから、イタリアでは朝食か軽食、重めの間食って感じかな。少なくとも、食後のデザートとして食べるにはキツいね。生クリームたっぷりだから、“重すぎ”って言う人もいそう。 SNSで見た感じ、日本版のマリトッツォは僕の知るイタリアのマリトッツォより全体的に小さいみたい。スイーツとして食べられる日本のサイズ感の方が、もしかすると正解かも!」 そういえばイタリアの朝食は、菓子パンやクッキーなどの甘いものにコーヒー類を組み合わせるのが一般的。なぜそれで太らないのか不思議ですが、日本のように料理で砂糖を使うことがあまりないからなのか……。 マリトッツォをローマの人が意外と食べていない不思議についても、Fさんに尋ねてみました。 「たしかにマリトッツォはローマの食べ物だけど、ローマの人がみんな食べてるわけではないだろうね。 この国の歴史的な背景から、イタリアにはローマから、フィレンツェ、ミラノ、ナポリまで、地域ごとにたくさんの郷土料理が根強くあるんだ。お菓子も同じで、それぞれの地域にその地域特有の伝統菓子がいくつも存在してる。マリトッツォは、ローマの人たちが食べている色んな伝統菓子の一つ、という感じかな」(Fさん、以下同)
日本のマリトッツォブームは「幸せな気持ちになる」
ローマでは、毎年12月上旬に「MARITOZZODAY」というイベントが催されています。現地のお店で特製マリトッツォが用意されるほか、インスタグラムで #maritozzoday とハッシュタグをつければ、一般人も自家製のマリトッツォを披露できる模様。今年も無事に開催されるなら、日本から参加してみても面白いかもしれませんね。 年末まで皆さんがマリトッツォを覚えていたらの話ですが。 参考 La Repubbulica(2021年7月2日), AGRODOLCE(2021年7月7日) <取材・文/女子SPA!編集部・黒塩>
女子SPA!編集部・黒塩
旅行と漫画が好きな一児の母。女性誌出身だがキラキラ要素は皆無。30代終盤。女子SPA!編集スタッフ紹介はこちら。