皆さんはEQという言葉を聞いたことがあるでしょうか?Emotional Intelligence Quotientの略称で感情が行動に反映された指数、心の知能指数を表していると言われています。
アメリカの心理学者ダニエル・ゴールドマンが1980年代に提唱した概念で、IQは物事を正確に迅速に対応する知的な能力であるのに対し、EQは感情や情緒において健康で、人間関係を円滑に取り持てる人格的な能力を測定するものです。現在、45万人以上のエビデンスを持つEQという指標となり、日本では、ビジネス研修や社員雇用の場面で数多く取り入れられ、人材の行動特性や能力把握・スキル向上のために活かされています。

私はこのEQから、
「パートナーシップ・結婚」に関わる心情・感情を、仲人たちの長年の経験や実績からピックアップし数値化。パートナーシップを推し量るために「結婚EQ」として再構成しました。数多くいる仲人の中でもご縁繋ぎの能力に長け、数多くの方を幸福なパートナーシップに導いた選りすぐりの仲人が、婚活希望者の心の能力を推測するために培った、熟練の技が詰まっています。
「結婚EQ」は、人の性質(思いやりやかわいげなど)を数値化して可視化することを可能にしました。この「結婚EQ」を測り、自分の長所を伸ばし、苦手な部分を補ってあげることで、相性最高のお相手と幸せなパートナーシップが築けるのです。
「結婚EQ」は、理想の相手と出会うためのツールです。これまでに出会ってきた以上の理想のお相手と出会い、関係性を深めるために「結婚EQ」はあります。
そもそもパートナーシップとは二人の人間が1つの時間、1つの生活を共有することです。全て自分がしたいようにしていたら、生活は成り立ちません。かと言って、昔のように女性が男性に過剰に合わせたり、「結婚」「安定」を餌にされ、言いなりになったりする必要もありません。むしろ、そうした自己中心的な男性を引き寄せないためにも自分のEQ=愛情力を磨く必要があるのです。
自分の内側に確かな愛情力を持ち、それが何かを知っている人は、必ず心の知能指数の低い人を見抜くことができます。
「いずれ結婚するのだから仕方ない」「男なんてそんなもの」なんて思いながらお付き合いを進める必要はありません。
もしこれまでが泥沼の恋愛なら、そこから抜け出し、本当に出会うべき良いお相手に巡り会うためにも、ご自分の「愛情力」を見直す時が来たのです。もっと素敵な人と出会いたい、もっと素敵な人に愛されたい、理想の人に私だけを愛し続けてほしい、そう願うなら、その準備をしてください。

私の元に来ていただき「結婚EQ」を活用した、ご相談者の方の例をご紹介しましょう。
Bさん(38歳)は、美容サロンで雇われ店長を務め、誰からも頼られるしっかり者。6年間の結婚生活の上、お金のことでもめて離婚した経験があります。
彼女は、夫の食事の支度からお風呂の着替えまで身の回りの世話を焼いており、尽くしすぎて男性を甘やかしてしまう依存系のタイプでした。他者に配慮をしすぎて「自己意識」も低くなっていたので、日記をつけることを習慣づけてもらいました。
週に3度の運動で体調管理を習慣にでき、2ヵ月が経過した頃から外見が変わり始め、新しい洋服や艶やかなメイクで着飾るようになると、それまでとは違った種類の男性から好まれるようになったと言います。前夫とはタイプの違う頼もしい男性と結婚されました。
===========
男女を結びつけるのに長けた仲人に共通した能力、それは人を見抜く力です。相談所を訪れたお客様の性格や相性の良いお相手を見定める能力が、幸せをもたらすマッチングに最大の効果を現します。
長引くコロナ禍で将来に不安を感じながらも、幸せの在り方を模索している方がたくさんおられると思います。何を信じて良いのかわからない今だからこそ、心理学と仲人たちの知恵を結集させた、エビデンスのあるオーダーメイドの戦略を駆使していただければと思います。
仲人のモチベーションは、幸せな人を増やしたいという一心にあります。
そのために「培われた『人を見抜く力』を可視化して残したい」「仲人の技術と真心がこもった手法で読者の皆様に幸せな恋愛を手に入れてもらいたい」と心から願っています。
【高須美谷子】
結婚相談所ガーデンマリッジ代表。結婚相談所での活動を経て37歳で結婚、二児の母。2015年に「条件ではなく、お相手に恋する婚活」にこだわった結婚相談所、ガーデンマリッジを開設。高い実績や独自のサービスなどが好評を得るなか、驚異の8割成婚率を誇る“異性心理分析をもとにしたオリジナルパーティー”は、国内の婚活パーティー開催企業約80社の中からグランプリを受賞。
<文/高須美谷子>