しかし、趣味が合わなくても性格やフィーリングが合えば関係ないと思い、Sさんと付き合い始めることになりました。
「私が趣味の話をすると、Sさんがつまらなそうな顔をするので、それからは趣味の話をしないようにしていました。そしたらデートでも観たい映画も一緒に観ることができず、好きな音楽の話もできないので、ストレスが溜まっていく一方。彼がオススメするアーティストの動画も一緒に観たのですが、むちゃくちゃ有名なヒットした曲でした」
彼に合わせようと我慢を続けるにつれ、精神的に疲れていった愛理さん。少しずつ彼との“ズレ”を感じるようになります。
Sさんとデートで映画を観に行くことになった愛理さん。ですが、そこで趣味が合わないことが決定的になります。
「彼が観に行きたいという映画は、テレビドラマの続編でした。私はそのドラマを観ていなかったし、正直、その映画に興味が湧きませんでした。そこで、私から『こういうのはどう?』とミニシアター系の映画を薦めてみると、Sさんは私の趣味を『君の趣味は特殊』『ランキングに入っていないし、世間では有名ではない』と否定してくるんです」
否定されまくりの愛理さんでしたが、Sさんからの批判は止まりません。
「最後には『君は野球とかスポーツを知らな過ぎる』と言ってきたんです。確かにスポーツに興味はなかったですが、彼は私を否定するばかりで、私の趣味を認めなかったことに腹が立って別れました」

その後、SNSでSさんに新しい彼女ができたことを知ったといいます。
「Sさんと同じように、国立大を出た高学歴の女性と付き合っていました。趣味のスポーツサークルで知り合ったみたいで、きっと育った環境や好きなものも似ていたんでしょうね……」
「似た者同士」という言葉もありますが、恋愛ではあまりにもかけ離れたタイプとはうまくいきにくいのかもしれません。
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<文/池守りぜね イラスト/磋藤にゅすけ>