山崎「私の世代の女性は性別役割分業に抑圧されて、“女性の役割”を演じなくてはいけなかった。でも、もうそんなことは私の世代で終わりにしたいです。
女性が声を作らず、自分の声で生き、もっと楽に“自分自身”で生きてほしい。そしてお母さんになってもならなくても、声を作らずに自分の声で話し、子どもたちのロールモデルになってほしいです。無理して「かわいく」自分を見せる必要などないと女の子に教えてあげてほしい。
実際に低い声には鎮静効果があると言われていますし、私たちは本来の自分自身でいることによって、どこにいても幸せになれるのだと思います。そうして自分の個性を出して生きていく女性が増えていけば、日本の社会意識も変わり、それは女性だけでなく男性にとっても暮らしやすい世の中になっていくと信じています」
<取材・文/此花わか>
此花わか
ジェンダー・社会・文化を取材し、英語と日本語で発信するジャーナリスト。ヒュー・ジャックマンや山崎直子氏など、ハリウッドスターから宇宙飛行士まで様々な方面で活躍する人々のインタビューを手掛ける。X(旧twitter):
@sakuya_kono