100%完全遮光の日傘を使ってみたら「涼しい」。もう一つの意外な効果も
『わたし史上最高のおしゃれになる!』『お金をかけずにシックなおしゃれ』などの著書があるファッションブロガー小林直子さんが、愛用しているアイテムをご紹介します。
ファッション誌や女性誌ばかり見ていると、なんのために服を着るかということについて、ついつい忘れてしまいます。衣服を身に着ける第一義的な目的は、暑さ寒さから身を守るため。
毎日、何を着るか考えるときに、最初に考慮しなければならないのは、今日はどれぐらい暑いのか、あるいは寒いのか、気温の寒暖差はあるのか、雨が降るのか降らないのかといった天候の問題と、自分がその日に行動するエリアの環境についてです。
寒暖差があるなら対応できるように、寒いならば冷えないように、そして暑いならば暑さで倒れてしまわないように、まず考えなければなりません。なぜならば、そうしないと私たちは具合が悪くなってしまうから。
これは毎日出される朝の小テストみたいなもの。今日一日の天候の変化を予想し、あるいは調べ、手持ちのアイテムだけを使って、短時間で組み立てを完成しなければならない小テスト。私たちは毎日、この小テストをこなしているわけですが、この小テストの難易度が年々上がっているように感じます。
理由はこの暑さです。そもそも西洋の衣服である洋服は、高い気温と湿度に適しているものではありません。以前からそれほど日本の気候に適していなかった洋服がより一層、着るに堪えられないものになってきました。
最高気温は毎年のように上がり、家を一歩外に出れば息も絶え絶えで、炎天下を歩くのがやっとという条件下で、西洋の衣服をいつも素敵に着るなんてことは難しすぎる問題です。
毎年、多くの人から、この暑い時期に何を着ればいいですか、と質問をいただきます。
リネンとかシルク素材がいいよとか、暑さにはウールもいいと言われているよとか、暑い国のスタイルを取り入れようなどと回答してきましたが、それでも暑いことは暑い。
もう着るものだけではどうにもなりません。そこで、その他のアイテムの活用です。
幸いなことに今、いろいろなその他のアイテムが手に入ります。空調服やネッククーラー、携帯扇風機、ウエアラブルサーモデバイス等々、今では選べるようになりました。そんなアイテムが出そろった中、私が今年選んだのは100%完全遮光のバージョンアップした日傘です。