
写真はイメージです
その翌日の予定は、花火大会。もう絶対に邪魔されたくなかったため、彼氏の母親に「最後の夜なのにごめんなさい。花火行ってきますね」と何度も念を押したとか。
「でも、『彼氏と2人で行きたい』という思いは伝わってなかったみたいで……。日中に彼氏の甥っ子が遊びにきていたのですが、その甥っ子に『おじちゃんたちに花火連れて行ってもらえば?』と言いだしたんです。純朴な小学3年生の甥っ子は『行く!』と大喜びで、そんな子をむげに置いて行けるわけがありません。泣く泣く連れて行きました」
行く前は彼氏とまったり花火を眺める時間も多少はあるだろうと思ったそうですが、それは大きな誤算。小3の子守りは想像以上に大変だったそう。
「迷子にならないよう常に目を離せないし、屋台を見るたびに『あれ食べたい』『これやりたい』と言い出すから対応しないといけないし、花火を見る暇などまったくない。少し空いている場所を見つけてやっと花火を見始めたら『トイレ行きたい!』と騒ぎだし、彼氏がトイレに連れて行ったら混んでていて30分も戻って来ず、ひとり寂しく鑑賞するハメになるし。
しまいには、いろんな味のシロップをかけまくった毒々しい色のかき氷を、この日のために持参した浴衣にこぼされ……。『あーもう、私の夏終わったな』という気分になりました」

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今回の件で、「帰省に夏のイベントは期待しない」という教訓を得たという室田さん。
「婚約中でこれですから、結婚後の帰省はもっと振り回されることになりますよね。だったら、実家は1泊2日くらいでサクッと切り上げ、別のところに旅行すればいいかなって。今年の夏休みはまったく楽しめませんでしたが、結婚前に教訓を得られてよかったということにします」
義実家が短い帰省を許してくれるかどうかは不明ですが、うまいことやってほしいものです……。
―シリーズ「夏に起きたトホホなエピソード」―
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<TEXT/丸本綾乃 イラスト/鈴木詩子>