娘のいじめ解決のために父親がこっそり活躍。10日で解決できたワケは?
大きな社会問題となっているいじめ。学校側がいじめの事実を認めるのはあくまでごく一部で、実際にはなかったこととして扱われるケースも多く、その隠蔽体質は変わらないようです。

矢神佳南さん(仮名・28歳)は一人っ子ですが近所に6歳年下の従妹(いとこ)が住んでおり、実の妹のように可愛がっていたといいます。
ところが、大学進学を機に一人暮らしを始め、従妹とは離れ離れに。その年の夏、帰省して久しぶりに会いに行くと彼女はすごく喜んでくれたものの、どこか元気のない様子。本人に尋ねても「ううん、なんでもないよ」と否定されましたが、心の中ではずっと引っかかっていたそうです。
「でも、従妹の通う中学校の新学期が始まった9月頭、私はまだ大学が休みだったので実家にいたのですが従妹に会いに行くと目が真っ赤。さっきまで泣きはらしていたのがわかるほどでビックリしました。
声をかけると『お姉ちゃん……』と涙をポロポロと流し、ただ抱きしめることしかできませんでした」
落ち着かせると何があったか少しずつ話し始めた彼女。それは一学期の途中から同じクラスの女子グループにいじめを受けているというものでした。
例えば、上履(うわば)きや教科書を隠されるのは日常茶飯事。教室では一番後ろの列だったので自分だけプリントを回してくれず、学校裏サイトでも誹謗中傷の嵐だったとか。
二学期が始まってもいじめが続いたため、勇気を振り絞って担任に訴えるもきちんと対応してもらえず、それどころかチクったことがバレていじめがさらにエスカレートしたそうです。

写真はイメージです。(以下同)
中学生のいとこの涙
担任に相談したことを知られ、いじめがさらにエスカレート

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