「『トイストーリー1』は存在しない」と譲らない男性
次は、実際にマッチングアプリで出会って付き合ったけど、ヤバさに気付いて別れたという女性の話です。
その男性にはこだわりの強い傾向があり、モヤっとしたことには指摘・訂正しないと気が済まないのだとか。一応、彼氏のそんな性格に違和感を覚えつつも、なんとか交際を続けていたある日、『トイストーリー』の話題に。女性が「『トイストーリー1』って面白いよね」と口にすると、男性は「
『トイストーリー1」はないから。それを言うなら『トイストーリー』だから」と一蹴。

DVD「トイ・ストーリー」(ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント)
確かにシリーズ最初の作品名は『トイストーリー』であり、『トイストーリー1』という作品は存在しません。ただ、続編も出ているため1作目のことを便宜上『トイストーリー1』と表現したほうがわかりやすいのですが、男性は『トイストーリー1』という表現を頑(かたく)なに認めようとしません。このことをキッカケに「これ以上に一緒にいるとマズイ」と考え、別れを決意したようです。
最後に、個人的に深く記憶に刻まれたヤバい男を紹介します。
話をしてくれた女性が出会ったとある男性は、「普段はどんな仕事をしてるんですか?」「大学はどこですか?」などなど、矢継ぎ早に質問をぶつけてきたそうです。「面接かよ……」と思いつつも質問に丁寧に答えると、男性は突然「
合格です」と言ったそうな。

全く嬉しくない合格通知ですが、どうやらその男性のお眼鏡にかなったようです。とはいえ、面接官っぽい男性はちょくちょくおり、ここまでは筆者の記憶に残るキャラではありません。ですが、その男性がヤバいのは、合格を伝えた後に「
僕の家に招待するので鹿児島に行きましょう」と提案したこと。
その男性は、居住地を東京に設定していたものの本当は鹿児島在住。たまたま出張で東京に来ていたため、居住地を東京に設定して出張期間中に会ったようです。無論、面接官のようなコミュニケーション、プロフィールでウソをつく、しまいには急に家に誘う、というレッドカードが何枚あっても足りないヤバい男だったため、「そのままフェードアウトした」と話してくれました。
今回は、勧誘やヤリ目といったわかりやすいヤバい男ではなく、トリッキーなタイプを紹介しました。他人事のように話して申し訳ないのですが、こういった話が聞けるのも、マッチングアプリの醍醐味の一つです。
<文/高萩陽平>
高萩陽平
恋愛系のメディアで多数執筆。10年前からmixiやスカイプちゃんねるなどでネットナンパに没頭。数年前からマッチングアプリに参戦して結果を出し続けている。元アイドル、100キロ越えのふくよかさんなど、多種多様な女性との交際歴を持つ。