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尾野真千子(40歳)が語る夢「今でも“女優が夢”。私にはこの夢しかない」

 1997年に河瀨直美監督の映画『萌の朱雀』で主演デビューし、シンガポール国際映画祭最優秀女優賞ほかを受賞。デビュー作からその存在感と演技力を高く評価されてきた尾野真千子さん(40)。これまでにドラマ『Mother』、連続テレビ小説『カーネーション』、『最高の離婚』、映画『そして父になる』『茜色に焼かれる』など、多くの作品で観る人の心を揺さぶってきました。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます
『千夜、一夜』インタビュー

尾野真千子さん

 現在はキャストに名を連ねる、田中裕子さん主演の映画『千夜、一夜』が公開中。田中さんが、ある港町で、行方をくらませたままの夫の帰りを30年も待ち続ける主人公・登美子を演じ、尾野さんは、そんな登美子と出会う、2年前に失踪した夫を探す女性・奈美を演じています。  本作を「地味な映画。でもそこが魅力」と語る尾野さんに話を聞きました。さらに、実力派の女優として高く評価される尾野さんが、「今でも女優になりたいと思っている」と口に。「私には、この夢しかない」と強い思いを語りました。

地味だけどそこが魅了の映画

地味だけどそこが魅了の映画

『千夜、一夜』より

――かなり重いテーマの作品です。 尾野真千子さん(以下、尾野)「最近、こういうどっぷり映画! みたいな映画って、なかなかない気がします。正直、地味な映画ですよね(苦笑)。だけどすごく考えさせられる。本当に地味だけれど、でもそこがこの映画の魅力だと私は感じています」

最初、奈美は酷いなと思った

――尾野さんの演じた奈美は、田中裕子さん演じる登美子とは、対照的な選択をする人物として登場します。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます
最初、奈美は酷いなと思った

『千夜、一夜』より

尾野「結婚していた人がいなくなって、少し待っていたんだけど、諦めて次の人に行こうとする。台本を読んで、奈美のことを、最初はちょっと酷いなと思いました」 ――でも現実的ですよね。奈美には奈美の人生があるわけですし、まだまだ未来もあるし。 尾野「そう、すごく現実的。感情の面で考えると酷いなと思うんですけど、でも納得するところもあって。今って情報も多いから、ほかにも人生の選択肢はもっとあるはずだと考える人は多いでしょうし。だからこそ、余計に登美子さんの生き方は、心底すごいなと。後半の夜のシーンの登美子さんなんて、本当に美しいです」
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尾野真千子さんがすごいと思う女優
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