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『千夜、一夜』より
――田中さんは大先輩ですが、尾野さん自身も今や先輩としての立場になってきています。実際、若手の俳優さんにお話を聞くと、憧れや尊敬する先輩として尾野さんのお名前が挙がってきます。
尾野「えー、本当ですか? 自分自身が先輩としてかぁ。考えたことないです(苦笑)。まだまだ追いかける方だから。私が追いかけられる立場だとは一度も思ったことがないですね。見本になるようなこともやってないし。田中さんほどになれば違いますけど。田中さんは、やっぱり存在というか、空気が違います。しかもご自身の持っているオーラを、役柄によって出すぎないように調節できる。スゴイですよ。こうなりたいと思える先輩です」
女優になりたいという夢を忘れたら、女優じゃなくなる
――尾野さんは、今でも「女優が夢」とお話されていますよね。

『千夜、一夜』より
尾野「そうです。職業は? と聞かれたら『俳優、女優です』と言いますが、同時に『
夢はなんですか?』と聞かれたら、『
女優です』と答えます。本当に、今でも女優になりたいと思っているんです。いや、まあ女優なんですけど。
でも女優になりたいという夢を忘れちゃったら、女優じゃなくなる気がするんです。私のなかで、“女優”って、ずっと憧れだし、女優の形って本当にいろいろあるから掴めないし。その夢を追って、持ち続けているからこそ、今も続けていられる気がするんです」
――女優の形はいろいろあるとのことですが、作品も、演じる役柄も本当にさまざまで、年齢によっても変わってきますね。
尾野「だからその都度、目指すところも変わってくるし。追いかけるものがどんどん変わるんです。でも私には、この夢しかない」