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岩田剛典のガングロ姿に懐かさを感じる…NHK『一橋桐子の犯罪日記』での原点回帰が面白い

 松坂慶子主演ドラマ『一橋桐子の犯罪日記』が、毎週土曜日よる10時からNHKで放送されている。  松坂扮する孤独な老人・一橋桐子が、終の住処を刑務所にすべく、人に迷惑をかけずにどうにかして捕まろうと“ムショ活”に奮闘する中、不敵な眼差しで彼女の犯罪コンサルタントをするのが久遠樹(岩田剛典)。  久遠の役どころは、このところソロ活動で大忙しの、我らが岩ちゃんにとっては、図らずも“原点回帰”となるとみた! 「イケメンと映画」をこよなく愛する筆者・加賀谷健が、久遠役の驚きのイメチェンから、岩田剛典の“現在地点”を探りたい。

岩田剛典という人の一貫したマナー

 EXILEのライブパフォーマンス、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE(以下、三代目JSB)のメンバーとしてのグループ活動、はたまたソロ活動を本格化させる岩田剛典は、おそらく今の彼が何より実力を試す場に選んでいる役者の世界でも話題を提供し続けている。  そうした彼の振る舞いがいかにもさりげなく、シルク素材のような柔らかさで、岩田剛典という人の一貫したマナーを保っているかのようだ。  11月の広島公演を皮切りに、9都市10公演を予定しているソロ初のライブツアー『Takanori Iwata LIVE TOUR 2022 “THE CHOCOLATE BOX”』に向けて、毎週のようにさまざまなリリースを打ってファンの関心を集め続けるギミックを組んだりするのも、彼らしいサービス精神だが、NHKドラマ『一橋桐子の犯罪日記』でも、またサプライズ的な意味合いで、視聴者を驚かせている。  しかもそれが、岩ちゃんが演じる役のビジュアルにおいてなのだから、インパクトは絶大だと言える。

ただ者ではない感を引き出すための“イメチェン”

『一橋桐子の犯罪日記』3話より ©NHK

『一橋桐子の犯罪日記』3話より ©NHK

 爽やかなキャラクターから不穏な雰囲気をまとわせたシリアスな人物まで、いまや幅広い役柄を演じる岩ちゃんが今回演じるのが、主人公・一橋桐子(松坂慶子)が清掃スタッフとして働くパチンコ屋の清掃リーダー・久遠樹。  桐子は、同じ屋根の下で晩年をともに過ごした親友・宮崎知子(由紀さおり)を失い、残された孤独な暮らしの中で、途方に暮れている独り身の老人だ。  桐子は、孤独から逃れるため、“塀の中”に憩いの場を想像する。とにかくまずは何か罪を犯して刑務所に入ろうとする“ムショ活”なるものをはじめるのだが、そこでひと役買うのが、どうやら前科持ちで、刑務所暮らしを知っているらしい久遠だった。  桐子は、久遠の経験を見込んで、“犯罪コンサルタント”になってもらう。久遠は、コンサルティング料として桐子から毎回千円札を受け取る。その目つきは、どうもただ者ではない。強面というわけではないのだけれど、このただ者ではない感を引き出すために、我らが岩ちゃんは、大胆な“イメチェン”を果たしている。
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懐かしさを感じさせる久遠のガングロ
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