『鎌倉殿』実朝役・柿澤勇人は人間国宝の孫!伝統×ミュージカルが産んだ“品”とは
鎌倉幕府の二代執権となる北条義時(小栗旬さん)を中心に乱世の権力争いを描くNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合、日曜夜8時~ほか)。12月18日に迎える最終回に向けさらにストーリーが加速しています。
今後、史実では鶴岡八幡宮での事件や、鎌倉幕府と朝廷の決戦「承久の乱」、そしてあの重要人物の死というエピソードも待っており、ますます目が離せない状況です。
一方で回を追うごとに義時のダークな部分がさらに露わに。現在は三浦義村(山本耕史さん)や源仲章(生田斗真さん)なども交え、混沌・殺伐としている展開の最中です。
その渦中にいながらも一服の清涼剤のような爽やかさを与えてくれるのが、源実朝(さねとも)役の柿澤勇人さんの存在です。
鎌倉幕府第三代将軍・源実朝。彼を演じる柿澤勇人さんは、劇団四季出身の35歳。2007年に倍率100倍以上の難関を突破して劇団四季の研究所に入所しました。1度きりの出演だったものの、ライオンキングのシンバ役を演じ、退団後も数々のミュージカルやストレートプレイ・映像作品で活躍中です。
なかでもNHKドラマ10『群青領域』でのバンドボーカルを担当する河西陽樹役や、NHK連続テレビ小説『エール』の歌手・山藤太郎役など、美声を生かした役どころで多くの注目を集めました。
『鎌倉殿の13人』10月16日放送の第39回「穏やかな一日」では、ビブラートをきかせ和歌を詠みあげる姿を披露しています。その美しい声は、予告で映像が出た段階から視聴者を魅了し、その道のプロからもお墨付きをもらったとか。
それに加え、柿澤さんは美麗なルックスを持ち合わせ、そこはかとない雅な雰囲気があります。祖父、曾祖父ともに人間国宝という“血筋”もあるのでしょうか。上品さと憂い、そして凛とした芯の強さを感じさせます。
劇団四季出身の35歳・柿澤勇人の美声と存在感
上品さと憂い、そして凛とした芯の強さを感じさせる
柿澤勇人さんの演じる将軍・実朝は、蹴鞠(けまり)や和歌などの才能はもとより、政治手腕もありながら、義時や政子に翻弄され、悲劇の死を迎えた人物。そんな彼の演じ手として柿澤さんは見事にハマっています。 なぜこれほどまで、実朝役に柿澤さんが合っているのか、彼の構成要素をひもといていくと、『鎌倉殿の13人』には、彼のような「ミュージカルスター」や、「二世・三世である」役者さんが不思議と多いことに気づきます。本日大河ドラマ#鎌倉殿の13人
— 柿澤勇人&STAFF (@kakizawa_hayato) November 13, 2022
第43回です☺
宜しくお願いしまっす! pic.twitter.com/BenQaxOEr5